ドジャース2025の開幕スタメン&先発ローテーションを予想しました!
加えて、ブルペン陣のメンバー予想や故障者情報、そして簡単な戦力分析も行っています。
- 選手末尾の「*」は左打or左投、「#」は両打を表現
- ()付きはマイナー契約の選手
- 成績は基本的に24年のものを記載
- 指標はFanGraphsを参照
野手陣の開幕メンバー予想
スタメン
順 | 守 | 選手 | 打席 | 打率 | HR | wRC+ | fWAR |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | DH | 大谷翔平* | 731 | .310 | 54 | 181 | 9.1 |
2 | SS | ベッツ | 516 | .289 | 19 | 141 | 4.4 |
3 | 1B | フリーマン* | 638 | .282 | 22 | 137 | 4.0 |
4 | RF | テオスカー | 652 | .272 | 33 | 134 | 3.5 |
5 | 3B | マンシー* | 293 | .232 | 15 | 135 | 2.4 |
6 | C | スミス | 544 | .248 | 20 | 111 | 2.7 |
7 | LF | コンフォート* | 488 | .237 | 20 | 112 | 1.3 |
8 | CF | エドマン# | 153 | .237 | 6 | 98 | 0.9 |
9 | 2B | キム・ヘソン* | 567 | .326 | 11 | 118 | – |
※キムはKBOでの成績を記載。
バランスの良さが持ち味も
ラックスとキムを入れ替えた二塁がどこまで稼げるかは読めないところですが、それ以外の8ポジションではwRC+ 100以上を大いに狙える打線に。このバランスの良さは25年のドジャース打線の持ち味として、1つ期待したい点です。
一方、年齢を考えると、コア打者たちの打力の再現性には、懐疑的な部分も増えつつあります。現に、ベッツやフリーマンには長打力系の指標の低下が見られますし、大谷やテオスカー以外は昨季故障者リスト入りを経験しているのも見逃せません。
当然、彼らの打力のキープを望んではいますが、チームにより安定感をもたらすためには他打者の奮起も必要。個人的には、年齢が若干下の部類に入るスミスやエドマンが数字を上げられるかも、重要な鍵として挙げたいです。
今年のドジャース打線は二段構え?
主軸陣の高齢化に関する対策には、有望株の早期抜擢も選択肢の1つです。MLB公式の有望株ランキング全体39位のラッシング(C/OF)や球団3位のフリーランド(IF)が具体的な候補として挙がり、彼らの成長次第では処遇に注目が集まるでしょう。
今オフのコンフォートやキムの獲得を踏まえても、補強だけで野手整備を果たそうとは考えていない節が見受けられます。現MLB戦力と有望株たちの現状を天秤にかけながら、場合によっては大胆な戦力の入れ替えを実行するかもしれません。
ベンチ野手
守 | 選手 | 打席 | 打率 | HR | wRC+ | fWAR |
---|---|---|---|---|---|---|
C | バーンズ | 156 | .264 | 1 | 86 | 0.5 |
IF | ロハス | 337 | .283 | 6 | 111 | 2.8 |
IF/OF | テイラー | 246 | .202 | 4 | 74 | -0.5 |
OF | パヘス | 443 | .248 | 13 | 100 | 1.3 |
C | フェドゥーシア* | 14 | .333 | 0 | 127 | 0.1 |
IF | (ボーティ) | 48 | .304 | 0 | 106 | 0.3 |
OF | アウトマン* | 156 | .147 | 4 | 54 | -0.3 |
捕手陣
今年も正捕手・スミス、第2捕手・バーンズで行く形ですが、やはりバーンズの衰えは気になるところ。また、ラッシングをまだ捕手で考えているかも読めないところであり、控え捕手の起用法は非常に流動的な印象を受けます。
内野陣
内野再転向のベッツや新加入のキムの守備力には不確実性を抱えているため、ロハスやエドマンの内野起用に頼る場面が増える可能性も。正直、出たとこ勝負な印象を受けるため、現時点で明確な起用法を立てるのは難しいでしょう。
外野陣
テオスカーとコンフォートにより打力は確保しているものの、代わりに両翼の守備力が大きな懸念材料に。もし、エドマンの内野起用を増やさざるを得ない展開も加われば、パヘスの成長やアウトマンの復調が必要不可欠となるでしょう。
投手陣の開幕メンバー予想
先発ローテーション
登板順ではなく、序列順での並びとなっています。
選手 | IP | ERA | K% | BB% | FIP |
---|---|---|---|---|---|
スネル* | 104.0 | 3.12 | 34.7 | 10.5 | 2.43 |
山本由伸 | 90.0 | 3.00 | 28.5 | 6.0 | 2.61 |
グラスナウ | 134.0 | 3.49 | 32.2 | 6.7 | 2.90 |
(佐々木朗希) | 111.0 | 2.35 | 28.7 | 7.1 | – |
ゴンソリン | 103.0 | 4.98 | 18.9 | 9.2 | 5.43 |
メイ | 48.0 | 2.63 | 18.2 | 8.6 | 3.23 |
ナック | 69.0 | 3.65 | 24.1 | 6.3 | 4.72 |
ミラー | 56.0 | 8.52 | 20.2 | 11.6 | 6.97 |
ロブレスキー* | 36.1 | 5.70 | 16.9 | 10.4 | 6.36 |
大谷翔平 | 132.0 | 3.14 | 31.5 | 10.4 | 4.00 |
※佐々木はNPBでの成績を記載。
※ゴンソリン、メイ、大谷は23年の成績を記載。
エース格が5枚も揃いましたが
スネルと佐々木の補強に加え、投手・大谷も復帰するため、何と5枚もエース格を抱える陣容に。大谷の投手復帰が5月以降にずれ込む見込みなので、5投手の揃い踏みを拝めるのはまだ先となりますが、今からワクワクが止まりません。
ただ、5投手とも実力は間違いないのですが、各々不安を抱えているのもまた事実。スネルの負傷癖、山本の適応問題、大谷の2度目の靭帯再建術、そしてグラスナウと佐々木に至っては規定到達の経験なし。何れの投手も稼働面や健康面に懸念を有しているのは、やはり留意しておきたいところです。
他の先発も不安要素多し
5投手の稼働面の不安は他の先発でカバーすれば良い、と言いたいところなのですが、こちらも不安要素を有しているのが実情です。ゴンソリンやメイは病み上がり、ナックやロブレスキーは経験不足、ミラーは昨季の不調で信頼を失っている状態。また、再契約予定と目されるカーショウに関しても、手術明けのため復帰時期は未定となっています。
確実性には乏しいですが、枚数自体は有しているので、数で問題の解決を図りたいところ。大谷が二刀流を復活させることもあり、その一環として6人制ローテを敷くのが確実視されています。ただ、最初から6人制ローテを敷いた場合、投手・大谷が復帰するまでブルペンを1人削る必要がある点は注意が必要です。
この先発陣を大成させるには、ロースターの器用なやり繰りが必須となるため、上述のワクワク感とは裏腹に、起用する側にとっては頭を抱える投手陣となるかもしれません。
日本開幕戦での先発ローテについて
2試合しか行わないため、スネル・山本・グラスナウ・佐々木の中から2投手が先発する予定。漏れた2投手と他の先発はブルペンに回ることとなり、もしかしたら山本由伸→佐々木朗希の貴重な投手リレーが見られる可能性も。
ブルペン陣
序列順での並びとなっています。
選手 | IP | ERA | K% | BB% | FIP |
---|---|---|---|---|---|
スコット* | 72.0 | 1.75 | 28.6 | 12.2 | 2.92 |
コペック | 67.2 | 3.46 | 31.5 | 12.2 | 4.02 |
フィリップス | 54.2 | 3.62 | 27.6 | 7.5 | 3.28 |
トライネン | 46.2 | 1.93 | 30.4 | 6.0 | 3.00 |
ベシア* | 66.1 | 1.76 | 33.1 | 12.5 | 3.45 |
バンダ* | 49.2 | 3.08 | 23.9 | 8.6 | 3.67 |
ブレイジャー | 28.0 | 3.54 | 22.7 | 4.5 | 3.31 |
グローブ | 51.0 | 5.12 | 25.0 | 7.4 | 3.87 |
エンリケス | 3.1 | 2.70 | 35.7 | 14.3 | 1.97 |
キャスペリアス | 8.1 | 2.16 | 32.4 | 10.8 | 1.73 |
(ガジェゴス) | 20.2 | 6.53 | 22.3 | 10.6 | 6.36 |
徹底した補強でクオリティは強固に
トライネンと再契約を結べた時点で、クオリティは保たれたと見ていたのですが、そこに今オフの目玉リリーバーだったスコットまで追加。WS連覇へ向けて、強固なブルペン陣を構築しようとの意気込みを感じました。
スコットの補強が起きる前までは、フィリップスが昨季抱えた不安定さやグラテロルの再度の故障などから、バックアップの薄さを少し懸念していましたが、現時点ではグローブがマイナーに控える陣容に。余程のトラブルがない限り、勝ちパターンのクオリティに隙は生まれないと安心しています。
6人制ローテ採用の弊害は?
前述したように、実際に6人制ローテを敷いた場合、投手・大谷が復帰するまではブルペンを1人少ない7人で回す形となってしまいます。そのため、ロング要員の不足など、ブルペン側もイニングイートに関する問題を抱えるかもしれません。
ブルペンの1枠を柔軟に運用する策もありますが、ブルペン入りが見込まれる7投手のうち、マイナーオプションを有しているのはベシアのみのため、ブルペン内の流動性に期待するのも難しい状況です。やはり先発ローテから1枠融通させるのが最適解に感じており、少なくとも大谷が復帰するまでは、悩ましい運用が求められるでしょう。
故障者リスト
主力選手の故障者情報をまとめました。
シーアン (SP):24.05 TJ手術 (インターナルブレース)
復帰時期は夏頃の予定。
グラテロル (RP):24.11 右肩関節唇の手術
復帰時期は球宴後の予定。
ライアン (SP):24.08 TJ手術
今季全休が濃厚も、最終盤に間に合う可能性が僅かにあります。
ストーン (SP):24.10 右肩手術
今季は全休の見通し。