現役ドラフトについて仕組みや候補の予想をまとめました!
11月7日にNPBから現役ドラフトの実施が正式発表されました。ただ、自分もまだよく分からない点が多いので、仕組みや候補予想などをまとめましたが参考程度にご覧ください。
現役ドラフトとは?
MLBの「ルール5ドラフト」のように出場機会に恵まれない選手の移籍活発化を目指す新たな試みです。この制度により飼い殺し状態の選手を減らすことが期待されています。
仕組み
- 開催日時は12月9日
- 対象選手リストは2名以上を球団側が選択
- 全球団は必ず1人以上を放出し1人以上を獲得 (最大2人まで)
- 指名は2巡目まで。また、2巡目の参加は希望球団のみ。
- 他球団からの獲得希望を最も多く受けた球団が最初に指名。その後、指名を受けた球団に指名権が移っていく。
- 球団間の譲渡金はなし
- 移籍選手の扱いはトレードと同様。つまり、拒否した場合は任意引退に。
- 未公開で実施
対象から除外される選手
- 育成選手
- 外国人選手
- 複数年契約選手
- 年俸が5,000万円以上の選手
※ただし、1名に限り5000万円以上1億円未満の選手を対象にできる。 - FA権を保有している、あるいは行使した経験がある選手
- 前年の日本シリーズ終了後にトレードなどで獲得した選手
- シーズン終了後に育成から支配下昇格させた選手
現役ドラフト候補の予想
各球団の対象選手に選ばれそうな候補をリストアップしてみました。また、球団毎にどのポジションの選手が候補に挙がりやすいのか考察も少し加えてあります。
- 投手は左投を表しています。
- 末尾の「*」は推定年俸5000万以上の選手を表しています。
- ルールには含まれていませんが、2021年のドラフト指名選手も除外してあります。
ヤクルトスワローズ
- 星知弥 (投手)
- 杉山晃基 (投手)
- 大下佑馬 (投手)
- 西田明央 (捕手)
- 松本直樹 (捕手)
- 奥村展征 (内野)
- 西浦直亨 (内野)
- 松本友 (内野)
- 渡邉大樹 (外野)
伸び悩んでいる投手や若手にポジションを奪われつつある中堅・ベテラン野手が主な候補に。チーム事情を考えると、野手の可能性が高いでしょうか。
横浜DeNAベイスターズ
- 宮國椋丞 (投手)
- 宮城滝太 (投手)
- 益子京右 (捕手)
- 山本祐大 (捕手)
- 田中俊太 (内野)
- 知野直人 (内野)
- 神里和毅 (外野)
- 細川成也 (外野)
選手の質的には捕手や内野手が候補となりそうですが、人数がギリギリのポジションなので放出できない可能性も。そう考えると、ネームバリューのある外野手が候補に挙がるかもしれません。
阪神タイガース
- 二保旭 (投手)
- 藤田健斗 (捕手)
- 片山雄哉 (捕手)
- 山本泰寛 (内野)
- 熊谷敬宥 (内野)
- 糸原健斗 (内野) *
- 陽川尚将 (内野)
- 板山祐太郎 (外野)
- 小野寺暖 (外野)
投手の候補はあまり見当たらないので、野手が中心でしょうか。伸び悩んでいる野手が多い中、岡田新監督の好みで人選も左右されそうです。
読売ジャイアンツ
- 戸根千明 (投手)
- 岸田行倫 (捕手)
- 喜多隆介 (捕手)
- 廣岡大志 (内野)
- 北村拓己 (内野)
- 香月一也 (内野)
- 石川慎吾 (外野)
投手陣が1つ課題のチームなので、投手はほぼ候補に挙げないと予想。伸び悩む野手が中心、特に内野手がメインになると予想しています。
広島カープ
- アドゥワ誠 (投手)
- 藤井黎來 (投手)
- 中村奨成 (捕手)
- 磯村嘉孝 (捕手)
- 石原貴規 (捕手)
- 持丸泰輝 (捕手)
- 曽根海成 (内野)
- 三好匠 (内野)
- 正隨優弥 (外野)
捕手が人数過多の状況なので、捕手中心の選定を行う希少なチームとなる可能性も。捕手は需要の多いポイントなので、もし本当に捕手中心で行くならば早期の指名権も狙えると思います。
中日ドラゴンズ
- 岡野祐一郎 (投手)
- 笠原祥太郎 (投手)
- 近藤廉 (投手)
- 髙松渡 (内野)
- 石垣雅海 (内野)
- 伊藤康祐 (外野)
新人ドラフトで複数の内野手を指名したこともあり内野手中心のリストになると予想していましたが、阿部と京田のトレードにより状況は変わったでしょう。内野手ではなく谷間も厳しい先発要員が候補に挙がるかもしれません。
オリックス・バファローズ
- 村西良太 (投手)
- 漆原大晟 (投手)
- 吉田凌 (投手)
- 山田修義 (投手)
- 山足達也 (内野)
- 大下誠一郎 (内野)
- 宜保翔 (内野)
- 佐野如一 (外野)
強力なブルペン陣から弾き出されているリリーフや尖った武器を作れていない中堅野手が主な候補に。強力なブルペン陣もまだ枚数には少し不安を残すので、野手の方が可能性が高いでしょうか。
ソフトバンクホークス
- 高橋礼 (投手) *
- 尾形崇斗 (投手)
- 髙橋純平 (投手)
- 田浦文丸 (投手)
- 谷川原健太 (捕手)
- 九鬼隆平 (捕手)
- 佐藤直樹 (外野)
- 水谷瞬 (外野)
やはり選手層が厚いチームなのでネームバリューのある選手が候補になる可能性もありそうですが、どのポジションが中心となるかは読みにくい印象も受けます。
西武ライオンズ
- 田村伊知郎 (投手)
- 松岡洸希 (投手)
- 大曲錬 (投手)
- 赤上優人 (投手)
- 山野辺翔 (内野)
- 川野涼多 (内野)
- 西川愛也 (外野)
- 岸潤一郎 (外野)
- 高木渉 (外野)
選手の質的には投手が候補の中心となりそうですが、投手の枚数に不安を残すチームなので野手中心になると予想。興味を集める打者が候補に挙がるかもしれません。
楽天ゴールデンイーグルス
- 髙田萌生 (投手)
- 石橋良太 (投手)
- 堀内謙伍 (捕手)
- 横尾俊建 (内野)
- オコエ瑠偉 (外野)
- 田中和基 (外野)
- 小郷裕哉 (外野)
- 和田恋 (外野)
伸び悩む大砲たちが候補の中心になる可能性も。一方、新人ドラフトで即戦力投手を集めたことから、リリーフ投手も候補に挙がりやすい状況に感じます。
ロッテマリーンズ
- 小沼健太 (投手)
- 森遼大朗 (投手)
- 土居豪人 (投手)
- 国吉佑樹 (投手) *
- 成田翔 (投手)
- 中村稔弥 (投手)
- 江村直也 (捕手)
- 加藤匠馬 (捕手)
- 植田将太 (捕手)
- 柿沼友哉 (捕手)
- 福田光輝 (内野)
量や質を見ると捕手が中心になる可能性もありそうです。ただ、カープとは違いあまり魅力に感じない捕手たちなので、いくら需要が多いポジションでも優位な展開には繋がらない気もします。
日本ハムファイターズ
- 立野和明 (投手)
- 西村天裕 (投手)
- 古川侑利 (投手)
- 田中瑛斗 (投手)
- 清水優心 (捕手)
- 郡拓也 (捕手)
- 田宮裕涼 (捕手)
- 梅林優貴 (捕手)
- 谷内亮太 (内野)
人数過多となってきたので内野手を中心にしたいところなのですが、候補に挙げられる選手がほとんど見当たらない印象です。また、伏見の獲得により捕手が中心となる可能性もありそうです。