プロ野球2023のFA選手を一覧にまとめました!
また、注目FA選手の去就についても、簡単に予想しています。
- 複数年契約中と見られる選手や既に退団が決まった選手は除外
- SP、RPは左投
- 推定年俸を基に分類しているため、FAランクは推定
- 特に記述していない場合は国内FA権を指す
阪神タイガース
該当者なし
そもそもFA権を持っているのが梅野と岩貞の2選手しかおらず、ともに複数年契約中となっているため、該当者なしに。若いチームであることを改めて証明する形となりました。
広島カープ
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
野村祐輔 | SP | C | |
中﨑翔太 | RP | C | 新規取得 |
會澤翼 | C | B | |
磯村嘉孝 | C | C | 新規取得 |
堂林翔太 | 1B | C | |
菊池涼介 | 2B | A | 複数年終了 |
上本崇司 | IF | C | 新規取得 |
田中広輔 | IF | C | |
西川龍馬 | OF | B | |
野間峻祥 | OF | C | |
松山竜平 | OF | B |
西川龍馬
昨オフに単年契約で残留を決断したものの、今オフも再び去就が注目される存在となっています。
故障の多さは少しネックですが、今のNPBでは貴重な率も残せる強打者。そのため、すでにソフトバンクが調査中との報道もあるなど、FA権を行使した場合には争奪戦も必至です。また、地元球団のオリックスも興味を持っていると思うので、マネーゲームに発展する可能性があり、今季の推定年俸1億2000万円からの倍増も狙える範囲だと見ています。
ただ、近年の広島は主力の残留に成功しており、また単年契約とはいえ一度残留を決断していることからも、基本的には今回も残留だと予想しています。
追記
予想が外れ、FA権を行使し退団がほぼ決定に。移籍先はパリーグに絞っており、オリックスとソフトバンクの競争になりますが、やはり地元のオリックスが有利と見るべきでしょう。
→オリックスへの移籍が決定。
横浜DeNAベイスターズ
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
今永昇太 | SP | B | 新規取得、ポス? |
石田健大 | SP | C | 新規取得 |
戸柱恭孝 | C | C | 新規取得 |
伊藤光 | C | B | 複数年終了 |
柴田竜拓 | IF | C | 新規取得 |
西浦直亨 | IF | C | 新規取得 |
大田泰示 | OF | C |
今永昇太
FA権行使の可能性はほぼ皆無だと思いますが、ポスティングシステムを利用してのMLB挑戦が噂されています。
WBCではアメリカにも通用すると手応えを掴んだ一方、シーズン終盤は低調なパフォーマンスに終わったため、悩んでもいる様子。ただ、今オフのMLBのFA市場は先発が不足しているため、移籍を決断すれば争奪戦となるでしょう。被本塁打の多さなどに懸念を示す報道もありますが、今のMLBは売り手市場となっているため、菊池が同様に移籍した時の契約総額3年4300万ドルを超える可能性も十分。移籍するにはうってつけのタイミングであり、球団も容認しているようなので、MLB挑戦がやはり濃厚だと予想します。
追記
ポスティングシステムでのMLB挑戦を発表。
→カブスへの移籍が決定的。
石田健大
防御率は先発に復帰した昨季と比べると悪化していますが、奪三振や与四球の指標はむしろ良化しているので、来季の揺り戻しも十分期待できる投手です。また、Cランクの可能性が高いため、ノーリスクで獲得できるのも大きな魅力。先発投手は多くの球団が補強ポイントとなっているので、市場に出れば争奪戦となる可能性も秘めています。
一方、DeNAとしても上記の今永だけでなくバウアーの去就問題も抱えているため、何としても残留させたいところでしょう。ドラフトで先発投手をあまり獲得しなかったことも考慮すると、残留の方に手応えを感じているのかなと見ています。
追記
FA権を行使も、宣言残留。
戸柱恭孝
打撃成績は向上したものの、山本の成長もあり、正捕手の座は掴めませんでした。シーズン終盤やCSでの起用法を見ると、来季は出場機会を減らす可能性もあるため、新しい環境を求めるかもしれません。
捕手としては平均以上の打力を有していますが、肝心な捕手守備の指標が宜しくないのは懸念材料。Cランクによりノーリスクで獲得できるので、プラトーン要員として興味を持つ球団もあるかもしれませんが、そこまで需要の高さは見込めないのかなと予想しています。
追記
FA権を行使せず残留。
読売ジャイアンツ
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
菅野智之 | SP | A | |
小林誠司 | C | B | 複数年終了 |
坂本勇人 | IF | A | 複数年終了 |
中田翔 | 1B | B | オプトアウト有 |
丸佳浩 | OF | A | 複数年終了 |
長野久義 | OF | C |
中田翔
複数の主力が契約終了となるものの、去就報道が過熱化してこなかったため、主力流出については無風だと見ていました。がしかし、昨オフ複数年を結んだ中田翔が実はオプトアウト(=契約解除)権を有していたことが判明し、事態は一変。坂本の三塁転向や秋広の台頭で岡本が一塁固定となることもあり、出場機会を求め移籍する可能性が浮上しています。
長打力こそ衰えが見えつつありますが、勝負強い打撃は健在であり、コーナーの火力アップにはもってこいの候補でしょう。ただ、推定3億円という高年俸は大きなネックとなっており、それに加え補償が必要なのも考慮すると、大半の球団が二の足を踏むことに。山川次第ではソフトバンクが動く可能性もありますが、基本的には巨人が中田の希望に配慮し放出を決断しない限りは、移籍の実現性も増してこないと見ています。
追記
FA権は行使しなかったものの、複数年契約の解除を選択し自由契約に。FAとは違い補償を必要とせずに移籍先を選べるので、移籍のハードルはかなり下がっており、新天地決定も時間の問題となりそうです。
→中日への移籍が決定。
ヤクルトスワローズ
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
石川雅規 | SP | B | |
田口麗斗 | RP | B | 新規取得 |
川端慎吾 | IF | C | |
青木宣親 | OF | A |
田口麗斗
ヤクルト移籍後からリリーバーとして徐々に序列を高めて行き、今季は守護神だったマクガフの穴を見事に埋める投球を披露。奪三振力が大幅に向上しており、場合によっては4アウトセーブも可能など、NPBを代表するクローザーにまで上り詰めました。
先発よりニーズは少し減りますが、ブルペン補強が課題の球団もあるため、興味を引く候補ではあると思います。ただ、補償ありのリリーバーは獲得のリスクが大きいので、手を挙げられるのは限られた球団のみに。一方、ヤクルトは同じく当時抑えだった石山にほぼ倍増となる形の契約を提示し、引き留めに成功しているので、今回も同様の動きを見せるでしょう。他球団が抱える補強のリスクを考慮すると、ヤクルト残留の方に分があるのかなと見ています。
追記
FA権を行使せず残留。
中日ドラゴンズ
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
涌井秀章 | SP | B | |
高橋周平 | IF | B | |
後藤駿太 | OF | C |
日本人選手の新規取得者がいないため、注目のFA選手も特にいません。また、複数年契約中のため、リストには記載していませんが、ビシエドがFA権を取得。そのため、来季は外国人枠から外れ、日本人選手と同様の扱いになります。
オリックス・バファローズ
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
山﨑福也 | SP | C | 新規取得 |
比嘉幹貴 | RP | C | |
若月健矢 | C | C | 新規取得→即残留 |
大城滉二 | IF | C | 新規取得 |
T-岡田 | 1B | B | |
小田裕也 | OF | C | 新規取得 |
山﨑福也
優秀なローテ投手として3連覇にも貢献。そんな優れたスターターがCランクとノーリスクで獲得できるのであれば、興味を示さない球団の方が珍しいでしょう。推定年俸は6000万円とリーズナブルな価格となっていますが、市場に出れば一気に跳ね上がる可能性も秘めています。一方、オリックスとしては山本由伸のMLB挑戦が確実視される中、これ以上の先発投手の流出は致命傷になりかねないので、引き留めに全力を挙げるのは必至でしょう。
個人的には他球団へ移籍するメリットをあまり感じないのですが、宣言残留を認めていることもあり、行使するのは確実なようです。オリックスへの愛着がある一方、出身地である関東希望との噂も出てきており、決断を下すまでにはかなり悩みそうな気配となってきました。
追記
FA権の行使を決断。
→日本ハムへの移籍が決定。
ロッテマリーンズ
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
石川歩 | SP | B | 複数年終了 |
唐川侑己 | SP | B | 複数年終了? |
田村龍弘 | C | B | |
岡大海 | OF | C | |
荻野貴司 | OF | B | |
角中勝也 | OF | C |
FA権を持つ岡がキャリアハイの成績を残したため、行使すれば面白い候補になるのではと見ていましたが、行使する可能性はあまり高く無さそう。また、他にも去就注目の可能性がある選手がいましたが、石川の育成落ち以外に情報は出てきていないので、残留がほぼ濃厚でしょう。
ソフトバンクホークス
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
和田毅 | SP | B |
森や嘉弥真と複数年契約が終了する主力がいたので、減俸がどれほどになるのか注目していたのですが、まさかの戦力外通告期間中に退団が決定。早期決断には驚きました。
楽天ゴールデンイーグルス
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
田中将大 | SP | A | |
岸孝之 | SP | B | |
松井裕樹 | RP | B | 複数年終了、海外取得 |
茂木栄五郎 | IF | B | 新規取得 |
鈴木大地 | IF | B | 複数年終了 |
岡島豪郎 | OF | C |
松井裕樹
すでに海外FAの行使を表明。まだ日米どちらに行くのかは読めない部分もありますが、これほどのクオリティを持ったクローザーが市場に出るのは稀ですし、楽天の財政事情も芳しくないようなので、どちらにせよ退団が濃厚だと予想します。
WBCでボールの適用に苦労したなど、制球面には不安が付き纏いますが、カージナルスを始め複数のMLB球団が興味を示しているとのこと。ただ、年俸はMLBの方が円安の影響もあり高くなると見ていますが、契約年数といった総額の規模で考えると、NPB球団の方に分がある可能性も。夢を取るか、安定を取るか、松井の決断に注目しましょう。
追記
パドレスへの移籍が決定。
田中将大
昨年は大減俸を喰らいましたが、その流れは今オフも必至。防御率だけでなく多くの指標が悪化しているため、引く手数多な先発投手とは言え、需要はほとんど見込めない現状となっています。家族との時間を考えたら、やはり関東の球団に移籍を模索する道もあると思いますが、需要の厳しさを考えれば、残留が基本線になるのではと予想します。
追記
2年連続の大減俸を飲んで残留。
茂木栄五郎
自身の不調や他選手の台頭により、出場機会が大幅に減少。そのため、新天地で心機一転を図る可能性も浮上しています。ただ、補償が必要なBランクであることや故障の多さを考えると、手を挙げる球団はほとんど無いと見るべきでしょう。
追記
FA権を行使せず残留。
西武ライオンズ
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
平井克典 | RP | B | 新規取得 |
山川穂高 | 1B | A | 新規取得 |
中村剛也 | 1B | B | 複数年終了 |
栗山巧 | OF | B | 複数年終了 |
金子侑司 | OF | B | 複数年終了 |
山川穂高
不起訴になったとは言え、かなりグレーな不祥事だったので、禊の意味も込めて最低1年は残ると当初は予想していました。しかし、選手寿命が限られていることもあり、FA行使の可能性も含め熟考しているようです。
市場に出るとなれば、かねてから噂のあるソフトバンク入りが浮上。一時は撤退の噂も流れていましたが、背に腹は代えられない現状となっているので、獲得に乗り出すのは間違いないでしょう。残留するのであれば早めに発表すると見ているので、特にアクションが無ければ、日に日にソフトバンク入りの可能性が高まっていくと予想しています。
追記
FA権を行使。西武に残留する場合は既に提示されていた単年契約を飲むしか道は無いように感じたので、それを一旦拒否し市場に出るとなれば、このまま退団と見るべきでしょう。
→ソフトバンクへの移籍が決定。
平井克典
タフなリリーバーなので、西武としては必要不可欠な存在です。一方、補償が必要なBランクであることや抑え等のコアな役割を果たす投手で無いことを考えると、他球団としては手の出しづらい存在でもあります。よって、残留がほぼ濃厚だと予想します。
追記
FA権を行使も、宣言残留。
日本ハムファイターズ
選手 | 守備 | ランク | 備考 |
---|---|---|---|
加藤貴之 | SP | A | 新規取得 |
宮西尚生 | RP | B | |
中島卓也 | IF | C |
加藤貴之
昨季のような傑出度の高い投球は出来ませんでしたが、今季も優秀なローテ投手として成績を残しており、多くの補償が必要なAランクでも引く手数多な注目株となっています。
一方、加藤自身が謙虚な性格なのもあり、残留寄りの発言も度々見られますが、やはり他球団の評価にも興味がある様子。ただ、日本ハムとしても新球場の効果により、それなりの金額を提示できる状態となっているため、残留に向けて力を注ぐでしょう。加藤の最近のコメントを見ても、良い評価を受けているようなので、残留の方に傾いているのではと自分は見ています。
追記
FA権を行使せず残留。