中日ドラゴンズ2024の開幕メンバーを予想しました!
※選手末尾の「*」は左打or左投。
野手陣の開幕メンバー予想
開幕スタメン
順 | 守 | 選手 | 打席 | 打率 | HR | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | CF | 三好大倫* | 17 | .154 | 0 | .543 |
2 | 2B | 田中幹也 | 右肩脱臼で1軍出場なし | |||
3 | 3B | 高橋周平* | 172 | .215 | 0 | .524 |
4 | 1B | 中田翔 | 288 | .255 | 15 | .769 |
5 | RF | 細川成也 | 576 | .253 | 24 | .780 |
6 | LF | ディカーソン* | 新外国人 | |||
7 | C | 木下拓哉 | 315 | .237 | 5 | .658 |
8 | SS | C.ロドリゲス | 新外国人 |
岡林や石川が出遅れとなったものの、良くも悪くも期待値は変わらず。その要因としては三好の台頭や周平の復活など、明るい材料が出てきたのがやはり大きいです。とは言え、確実性に欠く打線であることに変わりはなく、新加入の中田を始め細川や周平、そして石川と、中軸を担う強打者たちがどこまで数字を伸ばせるかに結局は懸っているでしょう。
スタメンの人選について
二遊間やレフトのスタメンは相変わらず流動的。特に、レフトの人選次第では打線の組み方が大きく変わってくる可能性もあるため、打力向上における重要なポイントの1つと言えそうです。
打順の並びについて
2番打者の起用法と左の強打者の配置が個人的には注目したいポイント。どちらも適した打者が少ないので、従来の考え方とは異なる組み方も考えていくべきかもしれません。
デプスチャート
守備 | 主力 | 控え |
---|---|---|
C | 木下拓哉 | 宇佐見真吾* |
1B | 中田翔 | 石川昂弥 |
2B | 田中幹也 | 村松開人* |
3B | 高橋周平* | 石川昂弥 |
SS | C.ロドリゲス | 辻本倫太郎 |
LF | ディカーソン* | 大島洋平* |
CF | (岡林勇希*) | 三好大倫* |
RF | 細川成也 | (岡林勇希*) |
捕手
宇佐見の加入で多少和らいだとはいえ、第2捕手の不在は変わらず。個人的には石橋に期待したいのですが、木下に負んぶに抱っこの状況から脱するのは中々骨が折れそうです。
内野コーナー
中田、石川の基本線から一転、かなり状態を上げてきている周平が巻き返しを図りました。また、この3打者以外にも中島やビシエド辺りが控えているのは近年との大きな違いとなりそうです。
二遊間
レギュラーの固定化に難航しており、せめて片方だけでも埋めたいところ。楽しみな要素を持った選手は揃っているものの、上手い組み合わせが中々見付からない印象を受けます。
外野
レフトの起用はディカーソンや大島次第となりそう。また、岡林をライトに戻す案や三好の台頭など、柔軟さをもたらす要素も増えており、誰がハマるかで色々な変化が生じ得る状況となっています。
投手陣の開幕メンバー予想
先発ローテーション
選手 | IP | ERA | K% | BB% |
---|---|---|---|---|
開幕カード | ||||
柳裕也 | 158.1 | 2.44 | 16.5 | 7.4 |
涌井秀章 | 111.0 | 3.97 | 18.6 | 6.3 |
メヒア | 44.1 | 2.23 | 11.2 | 10.1 |
第2カード | ||||
小笠原慎之介* | 160.2 | 3.59 | 20.2 | 6.2 |
大野雄大* | 7.0 | 0.00 | 11.5 | 3.8 |
梅津晃大 | 19.0 | 0.95 | 15.5 | 7.0 |
バックアップ | ||||
根尾昂 | 12.2 | 0.71 | 7.8 | 15.7 |
松葉貴大* | 57.2 | 3.28 | 8.6 | 6.0 |
髙橋宏斗 | 146.0 | 2.53 | 23.3 | 8.2 |
当初確定と見ていた髙橋宏斗の調整遅れという誤算はあるものの、それ以外の投手は順調に調整が出来ている印象です。
クオリティについて
防御率だけを見れば、優秀な投手が揃っていると誤解するかもしれませんが、バンテリンドームや打低環境に因る部分が大きく、指標的に優れた投手が少ない点は見過ごせない実態です。打低環境が続くのであれば、まだ誤魔化せる陣容だとは思います。しかし、各投手が上積みを作っていかないと、ビジターでの苦戦など、潜在的な課題を克服できないでしょう。
イニングイートについて
1・2軍を合わせた全体でのイニングイートの問題は昨年以上に懸念されているにもかかわらず、新戦力が皆無という由々しき事態。確度の高い材料として大野の復活や梅津の台頭が挙がりますが、登板間隔には配慮が必要であり、過度な期待は禁物です。安易に計算している部分が多く、一度トラブルが相次いでしまった場合には、ローテ崩壊を招く危険性を孕んでいるように感じます。
ブルペン陣
選手 | IP | ERA | K% | BB% |
---|---|---|---|---|
ライデル | 46.2 | 0.39 | 35.8 | 2.3 |
松山晋也 | 35.1 | 1.27 | 34.2 | 9.6 |
勝野昌慶 | 49.1 | 2.01 | 24.4 | 10.9 |
清水達也 | 46.2 | 3.09 | 27.3 | 15.2 |
齋藤綱記* | 24.2 | 0.73 | 24.0 | 10.0 |
祖父江大輔 | 40.1 | 3.57 | 20.8 | 4.8 |
梅野雄吾 | 8.0 | 3.38 | 11.1 | 11.1 |
橋本侑樹* | 15.1 | 1.17 | 14.1 | 15.6 |
土生翔太 | ドラフト5位 | |||
フェリス | 14.1 | 3.14 | 24.6 | 16.9 |
田島慎二 | 29.2 | 4.85 | 24.4 | 13.4 |
ライデルを筆頭に支配的な投球が可能なリリーバーが揃っており、岩嵜の復活や梅野&ルーキーの土生といった新戦力候補も控えているのは、先発陣と異なり心強いポイントでしょう。後は制球面に改善が見られれば、名実ともに12球団No.1の座も見えてくるかもしれません。
懸念は2つ
藤嶋の離脱や実績の少ない投手がそこそこいる点を踏まえると、シーズン序盤のやり繰りには少し不安が残る可能性もあります。ただ裏を返せば、序盤さえ乗り越えたら、残る不安はコア投手のコンディションのみ。ライデルさえ健康なら、一定のクオリティは常に保てるブルペン陣を期待できるのではないでしょうか。
外的要因について
貧打によるロースコアや先発がイニングを稼げない試合が続いた場合、ブルペン陣にしわ寄せが来る可能性も否定できません。本来なら先発から1人ロング要員を用意したいのですが、そうした余裕もなく、外的要因によるマネージメントの難しさを感じる場面は訪れるかもしれません。