【ドジャース】2024-25オフの補強ポイント

ドジャース2024オフの補強ポイントをまとめました！

投手陣の補強ポイント

※「*」が末尾に付く投手は左投。
※太字の選手は新加入。

先発投手の増量

補強した投手は大方の予想通り(？)離脱し、故障者組は中々戻ってこず、そして少しずつ減っていく若手たち……。やはり今年も故障禍に苦しみ、その結果クオリティはMLB全体の平均より下の水準となってしまいました。ただ、PSでは山本由伸・フラハティ・ビューラーと何とか3枚揃えられ、戦前の予想とは真逆の成果を挙げられたのは、多少溜飲が下がる思いでした。

カーショウとは再契約が既定路線だと思うので、フラハティやビューラーが抜けたとしても、とりあえず春には枚数が揃う見込みです。がしかし、健康な投手を挙げる方が難しく、懸念材料のオンパレードなのは相変わらず。正直このまま開幕を迎えても、再三の故障禍に陥るのは火を見るより明らかなので、何かしらの補強は考えるべきポイントとなっています。

以上のように今オフの先発補強には5つの選択肢がある訳ですが、個人的に期待したいのは①ビューラーの再契約と⑤佐々木朗希の獲得をミックスさせた形。ともに稼働面には懸念が残るものの、大谷の復帰が叶えば6人制ローテを敷くことになるので、枚数で補っていく戦法が今のドジャースには合うと思います。

しかし、この策だとロースターのやり繰りが非常に難解となるため、安定したイニングイーターを1枚加えた方が運用面のスムーズさは勝ります。イニングイーター狙いならまずは②トレード補強が挙がり、トップターゲットと見られるクロシェ(CWS)だけでなく、ベテラン先発たちの放出も噂されるなど候補は多いです。ただ、相手球団の思惑も絡むため、FA補強と比べると確実性に劣る策となってしまいます。

一方、イニングイーター狙いには③エース格のFA補強という選択肢も挙がるのですが、何れの大物FA投手にも懸念が残るため、コスパの悪さを招く危険性は無視できないところ。それならば、最初に挙げた①と⑤のミックスの方が少なくとも金銭面での負担は小さく、当たれば大きなリターンも見込めるため、個人的にはこちらの策を推したいです。

ベテランリリーバーの穴埋め

ブルペン陣も不調あり故障ありと多くの誤算に苦しみましたが、先発陣と異なりクオリティを保てたのは、トライネン＆ハドソンの復活が大きかったでしょう。シーズン終盤やPSでも勝ちパターンの一角を担ってきたことから、彼らが抜けるのは大きな痛手となり得るので、ここのフォローがブルペン陣の補強ポイントとなってきます。

一応、現有戦力でもブルペンの枚数は揃いますが、やはりPS時と比べると、強固さに劣る印象を受けます。まだ1,2枠融通が利くので、最低1枚は上位レベルのリリーバーを補強したいところです。

まず注目されるのはトライネンとの再契約。19年オフ以降、度々故障に苦しみながらも契約を結び続けてきた間柄なので、今オフも再契約に動く可能性が高いと期待しています。

彼との契約に成功すればブルペン陣の強固さは保たれ、後はウェーバーやマイナーで保険枠を確保しておくだけの状況に持ってこれます。逆に、失敗した場合は他のFAリリーバーに狙いを変えねばならず、暗中模索とまでは言いませんが、読みづらい状況になってきます。

また、先発補強で少し触れたロースターのやり繰りが難解となる話を発展させ、敢えて運用に融通の利くミドル級のリリーバーで、補強を止めておくのも一つの手です。クオリティ面には不安を残しますが、先発からブルペンに転向となる投手も現れるかもしれず、流動性を保った方がプラスに働く可能性もあるでしょう。

※追記
グラテロルが右肩手術により前半戦の欠場が濃厚となったので、やはり上位リリーバーの補強は必須と考えた方が良さそうです。

野手陣の補強ポイント

※「*」が末尾に付く打者は左打、「#」は両打。

外野の長距離砲

テオスカーのFAにより、確実に計算できるのはベッツのみと思いきや、そのベッツも再び内野転向に。ベッツの起用次第ではエドマンをCFに固定できる可能性もありますが、それでもまだ2枠空いてしまう状況です。ここで期待したいパヘスやアウトマンも伸び悩みが見られており、不確定要素の多い外野陣となっています。

パヘスやアウトマンだけでなく、LF起用の可能性も出てきたラッシングを筆頭に、若手を抜擢していく選択肢もあり得ますが、連覇を狙うチームとしては心許なさ過ぎます。そのため、最低1人は長距離砲を補強するのではと見ています。

ベッツの内野再転向で、当初の見立てよりはテオスカーとの再契約に可能性を感じ始めましたが、それでも五分五分と言った具合。また、ソトと有望株・ラッシングの共存も可能になった訳ですが、だからと言ってソト獲得の現実味が増したようにも感じません。

要するに、プロセスが読みやすかった投手補強と異なり、何が計画の本命かは分からないというのが本音です。

一応、FAでもトレードでも候補が多いポジションなので、外野の穴埋めは比較的容易な印象です。とりあえずは繋ぎの外野手を確保し、ラッシングやデパウラといった有望株たちを25～26年にかけて抜擢していくのが真の本命かもしれません。ただ、ソト獲得といったウルトラCを画策している線もやはり否定できず、改めて何を狙うのか読めないと感じます。

内野陣の再編成

エドマンの加入とロハスの打撃のプチ覚醒により、現有戦力だけでもう1シーズンは戦えると見ていたのですが、こちらもベッツの内野再転向で色々と目論みが外れた形になっています。

来オフにエドマンやロハスがFA、フリーマンやマンシー、テイラーが35歳以上になることを考えると、2026年以降の内野編成には元々多くの懸念を抱えていました。しかし、ベッツの再転向がその解決策になるかと言われると返答に困るため、続けて何らかのアクションを起こす可能性が高いでしょうか。

※追記
26年以降に向けた動きの1つとしてエドマンと契約延長。外野起用に重きを置く可能性は否定できませんが、とりあえず二遊間も可能な選手を更に5年間キープできる形となりました。

現状ではベッツが再び内野に転向する可能性が高いと言われただけで、2BとSSのどちらに比重を置くかはまだ言及されていないため、具体的な動きを読むのは時期尚早といった感じも受けます。

人員整理

ベッツの起用法でまた異なってきますが、ロハス・テイラー・ラックス辺りから誰か1人を放出する可能性も。オフの間は留めておくかもしれませんが、遅くとも夏までには実行に移すのではと見ています。

26年以降に向けた準備

26年以降の内野編成も睨みつつ、補強や若手の抜擢をどう進めて行くのか。FA市場が不作気味なのがベッツ転向の遠因になったと思うので、主力格ではなく新たなUT選手の追加で今オフの補強は終えるかもしれません。一方、若手の抜擢では、今年AAAまで上がってきたフリーランドの昇格時期が特に注目されます。