【エンゼルス】2024-25オフの補強を評価

エンゼルス2024オフの移籍情報や補強の評価をまとめました!

※エンゼルスの補強ポイントについては「【エンゼルス】2024-25オフの補強ポイント」にまとめてあるので、こちらも併せて見てもらえたら嬉しいです。

移籍情報

SPRPは左投。

補強選手

LAA 補強一覧
選手 補強情報
カイル・ヘンドリックス SP FA契約
菊池雄星 SP FA契約
トラビス・ダーノー C FA契約
ライアン・ノダ 1B ウェーバー
ケビン・ニューマン IF FA契約
ホルヘ・ソレア OF トレード
スコット・キンガリー UT トレード

※オフに40人枠入りさせた選手
J.ダッシュウッド (RP)、M.ルーゴ (OF)

退団選手

LAA 退団一覧
選手 退団情報
カーソン・フルマー SP マイナー拒否
グリフィン・キャニング SP トレード
パトリック・サンドバル SP ノンテンダーFA
ハンター・ストリックランド RP FA
ロアンシー・コントレラス RP ウェーバー
ホセ・マルテ RP マイナー拒否
アンドリュー・ワンツ RP マイナー拒否
ライアン・ミラー RP リリース
ギーヨ・ズニガ RP リリース
マット・ムーア RP FA
ケニー・ローゼンバーグ RP リリース
マット・サイス C トレード
ブランドン・ドルーリー IF FA
チャールズ・ルブラン IF マイナー拒否
マイケル・ステファニック IF マイナー拒否
エリック・ワガマン 3B ノンテンダーFA
ケビン・ピラー OF FA
ジョーディン・アダムス OF ノンテンダーFA
ブライス・テオドシオ OF ノンテンダーFA
ジャック・ロペス UT マイナー拒否
マイナー
アダム・シンバー RP FA
ウィリー・カルフーン OF FA
コール・タッカー UT FA

※2024シーズン中に退団した選手
エステベス (RP)、L.ガルシア (RP)、J.シスネロ (RP)、J.ハーゲット (RP)、サノー (3B)、A.ヒックス (OF)

投手補強の評価

※fWARなどの指標はFanGraphsを参照。

11/7 ヘンドリックスと契約

【ヘンドリックスの24年成績】
投球回 130.2、防御率 5.92、FIP 4.98
K% 15.3%、BB% 7.6%、fWAR 0.4

投手補強でまず着手したのがイニングイーターの確保。カイル・ヘンドリックスと1年250万ドルの契約を結びました。

ヘンドリックスは技巧派として知られ、安定した制球力と優れた打球管理で長年カブスのローテを支えてきました。しかし、30歳を超えた21年辺りから防御率の悪化が見え始め、今季は一時ブルペン行きも経験するなど、精彩を欠く登板も目立つ状態です。

エンゼルスでは若手の負担を和らげる役割が期待されますが、MLB級のローテ投手として機能するかはやはり疑問が残ります。ただ、不調だった今季でも打球速度はMLBトップクラスの数値で抑えられていたため、復調を期待できる余地は残っていそう。年俸も250万ドルと安価で獲得できたので、ローリスクな先発候補として面白い一手だと思います。

11/ 菊池雄星と契約

【菊池雄星の24年成績】
投球回 175.2、防御率 4.05、FIP 3.46
K% 28%、BB% 6%、fWAR 3.5

先発補強の本命は何と進化を続ける日本人左腕。菊池雄星と3年6300万ドルの契約を結び、球団史上最高額に並ぶ大型投資を敢行しました。

MLBで長年燻っていた菊池は昨季ようやく本領を発揮すると、今季はTDLの目玉候補にまで躍進を遂げ、移籍先のアストロズでさらに磨かれた投球を披露。今が旬の投手として、名実ともにFA市場の有力な先発候補の1人として評価されていました。

今夏以降の好成績やイニングイートの再現性には若干の懸念を抱えますが、エンゼルスが手を出せる主力格としては上々の選択。菊地にとってもエンゼルスにとってもこの大きな挑戦が成就することを期待しましょう。

まとめ

投手補強を踏まえた開幕時の予想ロースターを作成しました。

投手陣の予想ロースター
先発ローテ ブルペン陣
SP1 菊池雄星* CL ジョイス
SP2 アンダーソン* SU キハダ*
SP3 ソリアーノ SU ???
SP4 デトマーズ* MID バーク*
SP5 ヘンドリックス MID ゼファージャン
(SP6) コハノウィッツ MID クラウス
(SP7) シルセス MID スアレス*
(SP8) アルデゲリ* LR ダニエル

※「*」が末尾に付く投手は左投。
太字の選手は新加入。

野手補強の評価

10/31 ソレアをトレードで獲得

【ソレアの24年成績】
打席 574、打率 .241、HR 21本
OPS .780、wRC+ 119、fWAR 1.1

オフ初日にいきなり大砲候補を補強。ブレーブスからホルヘ・ソレアをトレードで獲得しました。対価はノンテンダーFAが確実だったキャニングのみと実質無償で済んだ代わりに、ソレアの残り2年3200万ドルをそのまま引き受けた形となっています。

ソレアは19年に48HRを記録したこともあるスラッガーですが、ムラが激しい故に満足のいく成績を残せたシーズンの方が少ない打者。ただ、ここ2年はK% 24%台、BB% 11%台を保てており、アプローチ面は落ち着いている状態に。持ち味のパワー面は変わらず健在のため、打撃面での貢献はある程度期待できると思います。

残り2年3200万ドルは正直割高感も否めませんが、大谷が抜けた穴を埋めようとしなかった昨オフと比べると、雲泥の差を感じる動きに。打線強化は必須だったので、悪くはない賭けだと思います。

11/12 ダーノーと契約

【ダーノーの24年成績】
打席 341、打率 .238、HR 15本
OPS .739、wRC+ 103、fWAR 1.8

第2捕手・サイスからのアップグレードを敢行。トラビス・ダーノーと2年1200万ドルの契約を結びました。

ダーノーはベテランならではのメンター面が評価される一方、打撃の方も今季は15HR、wRC+ 103を記録するなど、まだ錆び付いていない状態。第2捕手候補としては真っ先に名前が挙がるFA捕手の1人でした。

そこまで優先順位の高い補強ポイントでは無かったので、意外な動きにも感じましたが、守備面で伸び悩んでいるオホッピーの教育係としては正に打って付けの存在。第2捕手にダーノーが控えるという戦力面以上に、大きなリターンが期待できるかもしれません。

11/14 ニューマンと契約

【ニューマンの24年成績】
打席 311、打率 .278、HR 3本
OPS .686、wRC+ 89、fWAR 1.4

内野補強では早々にキンガリーの獲得に着手しましたが、より戦力として期待できる内野手を獲得。ケビン・ニューマンと1年275万ドルの契約を結びました。

ニューマンは攻守に物足りなさを感じる遊撃手との評価に留まっていましたが、今季はDバックスで内野のバックアップとして機能。堅実な守備を久々に発揮できたシーズンとなりました。

エンゼルスとしてはようやくSSのバックアップを手に入れた形であり、ネトの右肩手術が公表された直後だったので、尚更好印象な動きでした。打力は依然物足りない選手ですが、そもそもネトとレンヒーフォ以外はMLB未満の二遊間選手しかいない状況だったので、ニューマンの補強は間違いなく的確な一手だと思います。

まとめ

野手補強を踏まえた開幕時の予想ロースターを作成しました。

野手陣の予想ロースター
スタメン 控え
C オホッピー C ダーノー
1B シャヌエル* IF ニューマン
2B レンヒーフォ# IF/OF キンガリー
3B レンドン OF アデル
SS (ネト)
LF ウォード
CF モニアック*
RF トラウト
DH ソレア

※「*」が末尾に付く打者は左打、「#」は両打。
太字の選手は新加入。
※ネトは右肩手術により開幕欠場の可能性も。

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