今回は、エンゼルス2022の開幕メンバー予想と戦力分析!
まだ補強ポイントが残っているのでロックアウト後も補強に動くと思いますが、現時点での戦力状況をまとめました。
※太字は新加入、赤字は左打or左投、青字は両打を表しています。
野手陣の開幕メンバー予想
スタメンの予想とデプスチャートを作成。
スタメンの予想
打順 | 守備 | 選手 | 2021年の成績 |
---|---|---|---|
1 | DH | 大谷翔平 | 639打席 46HR 189三振 .257/.372/.592 |
2 | CF | トラウト | 146打席 8HR 41三振 .333/.466/.624 |
3 | 3B | レンドーン | 249打席 6HR 41三振 .240/.329/.382 |
4 | 1B | ウォルシュ | 585打席 29HR 152三振 .277/.340/.509 |
5 | LF | アデル | 140打席 4本 32三振 .246/.295/.408 |
6 | RF | マーシュ | 260打席 2HR 91三振 .254/.317/.356 |
7 | C | スタッシ | 319打席 13HR 101三振 .241/.326/.426 |
8 | 2B | レンヒーフォ | 190打席 6本 38三振 .201/.246/.310 |
9 | SS | フレッチャー | 665打席 2HR 60三振 .262/.297/.324 |
追記(3/28)
今季は1番大谷で開幕の可能性。
追記(4/4)
アップトンがDFAとなったため、アデル&マーシュの同時スタメンの可能性が濃厚に。
デプスチャート
守備 | レギュラー | 控え① | 控え② |
---|---|---|---|
C | スタッシ | スズキ | サイス |
1B | ウォルシュ | ダフィー | ウォード |
2B | レンヒーフォ | ダフィー | フレッチャー |
3B | レンドーン | ダフィー | メイフィールド |
SS | フレッチャー | ベラスケス | レンヒーフォ |
LF | アデル | マーシュ | ウォード |
CF | トラウト | マーシュ | ウェイド |
RF | マーシュ | アデル | ウォード |
DH | 大谷翔平 | トラウト | レンドーン |
野手陣の総括
主力野手陣に大きな離脱が無ければ戦えるメンバーだと思いますが、誰か1人でも欠けた場合は一気に瓦解する危険性も孕んでいる野手陣となっています。
レギュラー陣について
主力野手が全員健康であると仮定するなら、レギュラーが決まっていないのは外野の両翼とショートぐらい。
外野の両翼にはベテランのアップトンに加えマーシュ、アデル、ウォードの若手3選手と一応レギュラーになり得るメンバーは控えているのに対し、ショートはレギュラー不在。ベラスケス、メイフィールドでは物足りない印象であり、他候補も決め手に欠くので、現時点でショートは大きな穴となっています。
最も気がかりなのは主軸のコンディション
昨季規定打席に到達したのはウォルシュ、フレッチャー、大谷の3人のみ。本来主軸を張っていなければならないトラウトやレンドーンは故障で早々にシーズン終了となってしまい、今季無事に戻ってこられるのかは大きな不安要素となっています。
ショートのレギュラー格や控え捕手については今後補強すると思うので、開幕までに改善される可能性は残っています。ただ、トラウトやレンドーンの穴埋めまで補強の手は回らないので、昨季に続き彼らが機能しなかった場合はかなり見劣りする打線となってしまいます。
投手陣の開幕メンバー予想
先発陣とリリーフ陣に分けて予想&分析。
先発ローテーション
選手 | ERA | G | GS | IP | BB | SO | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | 3.18 | 23 | 23 | 130.1 | 44 | 156 | 1.09 |
サンドバル | 3.62 | 17 | 14 | 87 | 36 | 94 | 1.21 |
シンダーガード | 9.00 | 2 | 2 | 2 | 0 | 2 | 1.50 |
スアレス | 3.75 | 23 | 14 | 98.1 | 36 | 85 | 1.23 |
ローレンゼン | 5.59 | 27 | 0 | 29 | 14 | 21 | 1.38 |
デトマーズ | 7.40 | 5 | 5 | 20.2 | 11 | 19 | 1.79 |
追記(4/2)
先発6番手はデトマーズに。
先発陣の総括
TJ手術もあったので大谷がMLBで100イニングを超えたのは昨季が初。そして、大谷以外の既存先発陣で100イニング越えの経験者はバリアのみ。一方、新加入組もシンダーガードはTJ手術から2年しか経っておらず、ローレンゼンは2015年以来の先発挑戦とあまり期待できない状況。
昨季開幕時にはバンディやヒーニーなど規定経験者を複数有していたことと比べると、イニングイートに不安の残る面々となっています。
今季も6人制ローテは継続であり、また若手の積極的な抜擢により先発候補の枚数自体は増えてきたので、量でカバーしていく方針だと思います。
がしかし、量でイニングイートの部分をクリア出来たとしても、次には質の問題という新たな難問が。この解決については大谷とシンダーガードが機能することを祈るしかなく、現状他に選択肢はありません。
結局のところ、大谷のハイパフォーマンスとシンダーガードの復活が無ければ、始まらない先発陣と言えるでしょう。
ブルペン陣
選手 | ERA | G | IP | BB | SO | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|
イグレシアス | 2.57 | 65 | 70 | 12 | 103 | 0.93 |
メイヤーズ | 3.84 | 72 | 75 | 26 | 90 | 1.29 |
テペラ | 2.79 | 65 | 61.1 | 19 | 74 | 0.88 |
ループ | 0.95 | 65 | 56.2 | 16 | 57 | 0.94 |
ブラッドリー | 3.71 | 53 | 51 | 22 | 40 | 1.43 |
ウォーレン | 1.77 | 16 | 20.1 | 5 | 20 | 1.03 |
キハダ | 4.56 | 26 | 25.2 | 15 | 38 | 1.36 |
ブルペン陣の総括
イグレシアスとの再契約に成功したので、守護神不在という事態は回避。一方、ベテランのループも補強しましたが、昨季は出来過ぎな印象も受けるので同等の活躍を計算するのは少々危険だと思います。
結局、イグレシアス以外は誰が勝ちパターンか分からない状況には変わらず、現時点では厳しいブルペン陣という評価を下さざるを得ません。
上位チームの中には派手な補強をせずともブルペン陣の整備に成功しているチームもあるので、エンゼルスも補強だけではなく既存リリーバー陣の整備にも力を入れる必要があるでしょう。
そう考えると、昨季終盤に頭角を現したウォーレンやロドリゲスには期待したいところです。彼らが順調にステップアップしてくれると少しはマシなブルペン陣が形成できるかもしれませんが、逆に躓くようならばここ数年と同様の過ちを続けるだけのシーズンとなりそうです。