エンゼルス2025の開幕スタメン&先発ローテーションを予想しました!
加えて、ブルペン陣のメンバー予想や故障者情報、そして簡単な戦力分析も行っています。
- 選手末尾の「*」は左打or左投、「#」は両打を表現
- ()付きはマイナー契約の選手
- 成績は24年のものを記載
- 指標はFanGraphsを参照
野手陣の開幕メンバー予想
スタメン
順 | 守 | 選手 | 打席 | 打率 | HR | wRC+ | fWAR |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2B | レンヒーフォ# | 304 | .300 | 6 | 117 | 1.4 |
2 | RF | トラウト | 126 | .220 | 10 | 139 | 1.0 |
3 | LF | ウォード | 663 | .246 | 25 | 111 | 2.7 |
4 | DH | ソレア | 574 | .241 | 21 | 119 | 1.1 |
5 | 1B | シャヌエル* | 607 | .250 | 13 | 104 | 0.7 |
6 | C | オホッピー | 522 | .244 | 20 | 101 | 2.1 |
7 | 3B | モンカダ# | 45 | .275 | 0 | 117 | 0.3 |
8 | CF | アデル | 451 | .207 | 20 | 90 | 0.1 |
9 | SS | ニューマン | 311 | .278 | 3 | 89 | 1.4 |
出遅 | SS | ネト | 602 | .249 | 23 | 114 | 3.5 |
トラウト・ウォード・ソレア、3人のコア打者の周りをレンヒーフォや若手たちで埋める形に。出遅れ予定のネトも含めれば、昨年のwRC+が100を超えた打者(100打席以上)が7人並ぶなど、穴の少ない打線を組めつつあります。ただ、突き抜けた部分の乏しさは否めず、現状はMLB下位との評価で止まっています。
トラウトの復活はマストとして、他にどれだけ好材料が作れるのか。ソレアの安定した打棒やシャヌエルの長打力UP、ネトの好成績の再現辺りが伴っても、まだ足りない様相です。新たに三塁を任すモンカダのバウンスバックや、外野の残り一角を担うアデルorモニアックの覚醒、そして24年ドラ1であるムーアの早期抜擢。これらの大半が成就して、ようやく上位球団と張り合える打線が成り立つでしょうか。
ベンチ野手
守 | 選手 | 打席 | 打率 | HR | wRC+ | fWAR |
---|---|---|---|---|---|---|
C | ダーノー | 341 | .238 | 15 | 103 | 1.8 |
IF/OF | キンガリー | 505 | .268 | 25 | 104 | – |
IF/OF | (Ti.アンダーソン) | 241 | .214 | 0 | 27 | -1.4 |
OF | モニアック* | 418 | .219 | 14 | 79 | 0.1 |
1B | カバダス* | 106 | .183 | 4 | 77 | -0.2 |
1B/3B | (デービス) | 157 | .218 | 4 | 86 | -0.4 |
2B | (ムーア) | 98 | .322 | 5 | 169 | – |
※キンガリーはAAA、ムーアはAAでの成績。
捕手陣
オホッピーのフォロー役にダーノーを補強。ベテラン捕手が昨年の好打撃を再現できれば、頼れる捕手デュオが誕生します。また、ダーノーにはオホッピーの教育係も託されており、オホッピーの守備力向上にも期待です。
内野陣
ネトの右肩の予後やレンドンの去就など、幾つかの問題を抱えており流動的な状態。遊撃のバックアップにニューマン、新三塁候補にモンカダなど、補強での解決も図ってきましたが、やはり1番の切り札はムーアの早期抜擢であるため、この勝負手を指すタイミングに注目が集まります。
外野陣
トラウトのライト転向やソレアの若干の守備機会といった新要素が見られる中、トラウト・ウォード・アデル・モニアックの4人体制の進展にまずは期待。ただ、レンヒーフォのセンター起用が準備されるなど、アデルやモニアックの体たらくが続いた場合には、新たな陣容に組み直す計画も進行し始めています。
投手陣の開幕メンバー予想
先発ローテーション
登板順ではなく、序列順での並びとなっています。
序列 | 選手 | IP | ERA | K% | BB% | FIP |
---|---|---|---|---|---|---|
SP1 | 菊池雄星* | 175.2 | 4.05 | 28.0 | 6.0 | 3.46 |
SP2 | アンダーソン* | 179.1 | 3.81 | 18.6 | 9.5 | 4.66 |
SP3 | ソリアーノ | 113.0 | 3.42 | 20.7 | 9.6 | 3.80 |
SP4 | ヘンドリックス | 130.2 | 5.92 | 15.3 | 7.6 | 4.98 |
SP5 | デトマーズ* | 87.1 | 6.70 | 27.9 | 9.7 | 4.72 |
(SP6) | コハノウィッツ | 65.1 | 3.99 | 9.4 | 3.8 | 4.62 |
(SP7) | シルセス | 8.0 | 6.75 | 31.6 | 10.5 | 6.54 |
(SP8) | アルデゲリ* | 13.0 | 4.85 | 14.9 | 14.9 | 6.40 |
(SP9) | デイナ | 10.1 | 9.58 | 15.4 | 13.5 | 10.23 |
主力格に菊池、繋ぎ役にヘンドリックスを補強したものの、ローテの大成を握るのはやはり若手の成長。デトマーズが今度こそエースへの階段を上り始めることに期待しつつ、彼に続く若手が複数出てこなければ、いつまでも脆弱なローテ事情から抜け出せないでしょう。
正直、TJ手術からの退団となったサンドバルを欠いた分、道のりは以前より険しいものに感じます。ただ、良くも悪くも選択肢は多いので、ベテランが繋いでるうちに誰かが跳ねてくれればとの希望は一応持っています。今年1年で一気に急上昇とまでは描けませんが、明るい未来が見え始める程度の成果は期待したいです。
ブルペン陣
役割 | 選手 | IP | ERA | K% | BB% | FIP |
---|---|---|---|---|---|---|
CL | ジャンセン | 54.2 | 3.29 | 28.4 | 9.2 | 3.00 |
SU | ジョイス | 34.2 | 2.08 | 23.2 | 9.9 | 3.20 |
SU | バーク* | 34.0 | 5.82 | 26.6 | 10.4 | 3.87 |
MID | キハダ* | 19.1 | 3.26 | 28.6 | 20.2 | 4.30 |
MID | ゼファージャン | 17.0 | 2.12 | 28.1 | 9.4 | 2.46 |
MID | クラウス | 25.1 | 2.84 | 31.8 | 15.9 | 3.76 |
MID | マクダニエルズ* | 73.1 | 3.19 | 26.7 | 9.2 | 3.42 |
LR | スアレス* | 52.1 | 6.02 | 23.3 | 11.3 | 4.54 |
AAA | ピーターセン | 19.2 | 5.95 | 15.6 | 12.2 | 5.56 |
AAA | (ゴンザレス*) | 23.1 | 3.86 | 11.3 | 13.4 | 5.95 |
※マクダニエルズはマイナーでの成績。
最低限の補強を行った先発陣とは異なり、大きな動きはジャンセンの追加のみ。ジョイスやキハダの剛腕コンビの復活に加え、バークやゼファージャンを発掘できたのが昨季の大きな収穫ですが、何れも健康面や再現性に不安を残す点は注意が必要です。ジャンセン以外誰もいなくなるといった展開もあり得るだけに、心許ない陣容なのは否定できません。
別に、昨オフのようなMLB級の積極的な補強を望んでいた訳ではないのですが、ウェーバーやマイナー契約等でかき集めるくらいの動きには、もっと乗り出して欲しかったのが本音です。先発からの転向やスティーブンソンの夏頃の復活といった材料を有しているとはいえ、チームの立ち位置と同様の、中途半端さや物足りなさを抱いてしまいます。
故障者リスト
主力選手の故障者情報をまとめました。
ネト (SS):24.11 右肩手術
開幕に間に合わない可能性が濃厚も、長期離脱は避けられる見通し。
スティーブンソン (RP):24.05 TJ手術
復帰は夏頃の予定。
レンドン (3B):25.02 股関節手術
このまま引退の可能性も。