ドジャース2022オフの移籍情報と補強ポイントをまとめました!
ドジャースの移籍情報【2022-23】
※SP、RPは左投。
新加入選手
選手 | 守備 | 前所属 |
---|---|---|
ノア・シンダーガード | SP | PHI |
クレイトン・カーショウ | SP | 再契約 |
シェルビー・ミラー | RP | SF |
J.P.ファイアライゼン | RP | TB (trade) |
アレックス・レイエス | RP | STL |
ジミー・ネルソン | RP | 再契約 |
ミゲル・ロハス | IF | MIA (trade) |
ヨニー・エルナンデス | IF | OAK (trade) |
デビッド・ペラルタ | LF | TB |
ジェイソン・ヘイワード | OF | CHC |
J.D.マルティネス | DH | BOS |
マイナー契約 | ||
ジョーダン・ヤマモト | SP | NYMm |
ディラン・コービー | SP | CPBL |
ジェイク・リード | RP | BOS (claim) |
テイラー・スコット | RP | PHI |
タイラー・シアー | RP | OAK |
ワンダー・スエロ | RP | LMB |
マット・アンドリース | RP | 巨人 |
ルビー・デラロサ | RP | 巨人 |
アダム・コラレック | RP | OAKm |
ロビー・アーリン | RP | 再契約 |
パトリック・マゼイカ | C | SFm |
デビッド・フレイタス | C | NYYm |
ユスニエル・ディアス | OF | BAL |
ブラッドリー・ジマー | CF | TOR |
スティーブン・ダガー | CF | LAA |
ベン・デルジオ | CF | STL |
ルーク・ウィリアムズ | UT | MIA (claim) |
退団選手
選手 | 守備 | 移籍情報 |
---|---|---|
トレバー・バウアー | SP | リリース |
タイラー・アンダーソン | SP | FA-QO拒否 |
アンドリュー・ヒーニー | SP | FA |
ダニー・ダフィー | SP | CO破棄 |
クレイグ・キンブレル | RP | FA |
クリス・マーティン | RP | FA |
トミー・ケインリー | RP | FA |
ボー・バロウズ | RP | FA |
デビッド・プライス | RP | FA-引退 |
ジャスティン・ターナー | 3B | CO破棄 |
エドウィン・リオス | 3B | non-tender |
トレイ・ターナー | SS | FA-QO拒否 |
ジェイコブ・アマヤ | SS | MIA (trade) |
ハンサー・アルベルト | IF | CO破棄 |
コディ・ベリンジャー | CF | non-tender |
ケビン・ピラー | CF | FA |
ジョーイ・ギャロ | OF | FA |
マイナー | ||
トニー・ウォルターズ | C | FA |
補足情報
契約更新や40人枠入りなどの補足情報をまとめました。
契約更新
選手 | 守備 | 契約情報 |
---|---|---|
トレイネン | RP | 球団OP 行使+24年 条件付きOP |
ハドソン | RP | 球団OP 行使+24年 球団OP |
バーンズ | C | 24年まで更新+25年 球団OP |
マンシー | IF | 球団OP 行使+24年 球団OP |
ロハス | IF | 24年まで更新+25年 球団OP |
※トレイネン、ハドソン、バーンズ、マンシーとは22年シーズン中に、ロハスとは加入後に契約更新。
40人枠入り
選手 | 守備 | 公式有望株 ランキング |
---|---|---|
ディエゴ・カルタヤ | C | 1位 |
マイケル・ブッシュ | 2B | 4位 |
アンディ・パヘス | OF | 5位 |
ジョニー・デルカ | OF | 27位 |
バウアーについて
DV規定違反により4/29から出場停止処分を受けていたトレバー・バウアー(SP)ですが、12/22に停止処分が324試合から194試合に軽減されました。また、処分以前の休職期間も合わせると194試合を超えるため、出場自体は来季の開幕戦から可能に。ただし、処分の残り50試合分は無給扱いとなります。
一方、ドジャース側は1/6までに40人枠に入れるか判断する必要がありましたが、検討を重ねた結果やはりDFAを決断。LAD退団が決定となりました。
補強ポイント&ToDoリスト
投手も野手も埋めなくてはならないポイントが多いオフに。
先発ローテの再構築
- ウリアス
- カーショー
- ゴンソリン
- メイ
- ペピオ
- グローブ
ビューラーが8月にトミー・ジョン手術を受けたのはやはり大きな痛手となっており、上手く行けば来年のPSに間に合うかなといった状況。ビューラーを計算に入れられないため、質、量ともに不安なローテとなっています。
特に、枚数に関してはカーショーと再契約できたものの、まだまだ不安な陣容に。メイの不安定なコンディションも考慮すると、+1,2枚のローテ投手は必要かなと思います。
守護神候補のリリーフ
選手 | 防御率 | 登板 | K/9 | WHIP |
---|---|---|---|---|
フィリップス | 1.14 | 64 | 11.00 | 0.76 |
グラテロル | 3.26 | 46 | 7.79 | 0.99 |
アルモンテ | 1.02 | 33 | 8.41 | 0.79 |
ハドソン | 2.22 | 25 | 11.10 | 0.90 |
ジャンセンの穴埋めとして補強したキンブレルは期待外れに終わり、PSを待たずに守護神失格に。肝心な勝負所で守護神不在のブルペン陣となってしまいました。
上記のように高質なリリーバーは揃っているので、固定は難しくても日替り起用で凌いでいけるかなとは思います。ただ、頼みの綱としたいハドソン&トレイネンのベテランコンビが、コンディションに不安を抱えているのは大きな懸念材料。もう数枚経験豊富なリリーバーを確保しておいた方が良さそうです。
※追記
トレイネンは右肩の手術により長期離脱が確定。来季中の復帰が厳しいとの見方もあるので、やはり新たなベテランリリーバーの獲得に動いた方が良さそうです。
T.ターナーの穴埋め (遊撃手の補強)
ラックスと2人の有望株(ブッシュ、アマヤ)の抜擢で埋められれば良いのですが、上位と下位でクオリティに大きな差があった打線などを考えると、T.ターナーとの再契約も含めBIG4に行かない手はないかなと思います。
また、BIG4以外の補強案ではトレードで遊撃を埋め、その代わりに外野の補強としてジャッジを狙いに行くという選択肢も一応あります。
BIG4とドジャースの相性
遊撃手のBIG4とドジャースの相性を簡単に考察してみました。
T.ターナー
1番無難な選択肢。ただ、守備指標が悪化してきており、いつまでSSに留まれるかは長期契約を結ぶ上で懸念材料となりそう。
コレア
ハマればリターンが1番大きい選択肢ですが、故障が多いのはやはり大きな懸念材料。また、過去の舌禍などによって因縁があるのも気になるところ。
ボガーツ ※QO案件
課題の守備面は改善傾向。その一方で、打撃のパワーツールが不安定なのをどう評価すべきか悩むところ。
スワンソン ※QO案件
候補の中で守備はNo.1。ただ、打撃面は不安定なので、打線強化も目論むなら微妙な選択肢に。
外野陣の再構築
守備 | 主力 | 控え① | 控え② |
---|---|---|---|
RF | ベッツ | テイラー | アウトマン |
CF | トンプソン | テイラー | アウトマン |
LF | テイラー | トンプソン | ラックス |
トンプソンの加入で多少緩和されましたが、ベッツ以外機能せずといった苦しい時期もありました。その大きな原因はやはりベリンジャーの不調でしょう。FAは来オフとなっていますが、長いトンネルから抜け出す気配が全く見えないため、ベリンジャーをノンテンダーFAにする可能性も浮上してきています。
もし、ベリンジャーが退団となればCFのテコ入れが必要となるのですが、今オフのCF市場は不作。CF限定の補強は難航する気配を感じるので、CFはトンプソンやテイラーで埋めていき、その代わりに外野の火力UPを模索した方が上手く回るかなと思います。
※追記
予想通りベリンジャーがノンテンダーFAとなりました。
補強の評価
様々な要素が絡まった結果、必要最低限の補強に。
投手陣
カーショウと1年2000万ドルで再契約
相思相愛の関係だったので再契約は既定路線だったと思いますが、それにしても安い。
シンダーガードと1年1300万ドルで契約
楽しみな若手先発は複数いますが、確実性に欠けるためローテにシンダーガードを補強。
TJ明けから技巧派にモデルチェンジしたため、かつてよりバリューダウンしている現状ですが、投手の改善に定評のあるドジャースで復調を見せるのか注目です。
ブルペン補強も着々と
ブルペンの補強では大きな投資は行っていませんが、ミラーやファイアライゼン、レイエス、そしてネルソン(再契約)と故障でここ数年力を発揮しきれていない元実力者たちを補強。
流石に全員の戦力化に成功するとは思いませんが、シンダーガードと同様にドジャースの改善術で何人か蘇りそうな予感がします。
野手陣
J.D.マルティネスと1年1000万ドルで契約
DHのみの起用となりそうですし、年齢やここ数年の打撃を考えるとそこまで大きな期待は持てませんが、打線の新たな武器として期待。
若手の成長に期待
T.ターナーが抜けたSSにはロハス、主力が不在だったLFにはペラルタを補強していますが、メインとしてよりかは若手の補助役という立ち位置に。
野手の有望株を多数保有できている状況なので、彼らの中から新たな主力の誕生を期待する流れになっています。
総括
バウアーの契約や移籍市場のインフレの影響もあり、出遅れた感も否めないストーブリーグとなりました。
ただ、長年コンテンダーを続けながらも、複数の有望株を保有できている贅沢な状況なので、一度若手の成長に充てるシーズンがあっても良いのかもしれません。
NYMらと比べると1つ序列が落ちる評価になってしまいますが、最低限の補強しか行っていなくとも、勿論チャンピオン候補の1つ。
若手が期待以上の成長を見せてくれればトップに躍り出る可能性は秘めてますし、上手く行かなくても挽回できる資金力を有しているので、まずは様子見といったシーズンになりそうです。