ドジャースの2024シーズン中の補強ポイントをまとめました!
ポストシーズン(PS)で勝ち上がるためには、トレードの買い手としてどう補強すべきか見ていきます。
先発ローテの再整備
【予想される先発ローテ】
- グラスナウ
- ???
- 山本由伸
- カーショウ?
元々複数の投手がコンディションに懸念を抱えていた中、恐れていた事態が起こってしまったとも言える状況です。不幸中の幸いか、グラスナウ&山本がともにPSには間に合う見込みのため、この2人は当然計算に入れるとしても、厄介な問題は残りのローテ枠。本来ならPSの先発枠は3、何なら2.5ぐらいで回しても良いのですが、山本がPS仕様の起用法に合わせられるかはおそらく厳しいとも思うので、3.5枠ぐらいは確保しておきたいところです。
【ローテ候補の現状】
- ビューラー:二度目のTJから立ち直れず
- ミラー:伸び悩み中
- カーショウ:左肩手術明けの37歳
- ストーン:ローテ投手では優秀も……
- パクストン:あくまでシーズンの繋ぎ
やはりビューラーやミラーの状態が中々戻ってこないのが大きな痛手となっており、頼みの綱であるカーショウも年齢や肩の故障であることを踏まえると、過度な期待は禁物。最終的にはストーンのローテ入りも選択肢に挙がると思いますが……。現時点で何れの投手もクオリティー面への懸念は否めず、WS制覇を宿命付けられたチームとして見たら、かなり心許ない印象をどうしても受けてしまいます。
とは言え、枚数自体は確保できているので、狙うべきはグラスナウと対になるエース候補を1枚。クロシェやフラハティ辺りを引っ張って来られるかどうかです。ただ、先発市場は供給量が乏しく高騰が予想されるため、トップクラスの獲得は至難の業。一方で、既存投手陣の復調を期待し次候補でお茶を濁す策も一応ありますが、その策が全く機能しなかったのが昨年のPSであり、前車の轍を踏むのはやはり避けたいところ。結局は故障者たちの復調に期待し過ぎず、エース候補の補強を成功させられるかが肝要と言えるでしょう。
ブルペン陣の強化
【予想されるブルペン陣】
- フィリップス
- D.ハドソン
- トライネン
- ケリー*
- ベシア
- グローブ*
- ブレイジャー*
- グラテロル*
- ヤーブロー or 先発の誰か
※「*」付きの投手は7/14時点でIL入り
先発陣と同様にこちらも故障者が多い状況ですが、現状クオリティー面でそこまで苦しんでいないのは大きな違いに。また、フルメンバーが揃った時には8枠まで埋まる形となっており、先発から回すとの手段も考えられます。一応、故障者さえ無事に帰ってこれば、その時点で戦える陣容は作れるとの見方も出来るでしょう。
【個人的なブルペンの懸念点】
- ハドソン&トライネンのベテランコンビがPSまで完走できるのか
- 故障組が無事に復調できるのか
↳特に、指標が芳しくないブレイジャーやゴロ投手のグラテロルはPSで機能しない可能性も
とは言え、以上のような懸念点も浮かんでしまうのが実情です。PSでは先発よりブルペンの固さの方がものを言う場面もあり、逆に先発が不安であるのなら、尚更ブルペン陣を固くしておくに越したことはないとの見方も出来ます。先発補強とは異なり対価をそれほど要さないなど、リスクの低い動きも可能なので、ある意味先発補強よりも万全を期す必要があるかもしれません。
外野陣の強化
【外野陣の現状】
- 両翼の一角はテオスカーで確定
- もう一角はヘイワード or バルガス?
- センターはパヘス or アウトマン?
テオスカーの長打力は期待通り発揮されていますが、問題はそれ以外の部分。昨年復活を遂げたヘイワードは故障や不調に苦しみ、ブレイクしたアウトマンは伸び悩み。一方、シーズンではパヘスの台頭が1つ救いとなっていますが、彼もまた粗さを内包しているため、PSで主力として計算すべきかは悩ましいところがあります。
【個人的な外野陣の構想】
- 両翼の一角に強打者を補強
- センターはパヘス中心、あるいは左と併用
下位打線の火力も考えると、外野に1枚強打者を加えるのはやはりマストと言えるでしょう。ただ、ここで問題となるのが両翼とセンターのどちらを狙うべきか。叶うのであれば当然センターを補強できるのが1番なのですが、膨大な対価が求められる可能性も指摘されており、先発以上に困難を極めかねません。現実的な策として両翼タイプの強打者獲得に注力した方が、賢明のように自分は考えます。