ドラフト2023の目玉候補をまとめました!
※当記事は二部構成となっています。
1P目は各カテゴリー毎の展望。
2P目は注目候補の紹介。
1ページ目には注目候補をピックアップしたリスト&各カテゴリー毎の展望を作成しました。また、最注目選手に関しては、以下のような基準で簡単な評価も記載しています。
- S: 1位指名確実
- A: 1位指名濃厚
- B: 上位指名濃厚
高校生のドラフト候補
投手
選手 | 投 | 高校 | 評価 |
---|---|---|---|
木村優人 | 右 | 霞ヶ浦 | |
坂井陽翔 | 右 | 滝川第二 | |
日當直喜 | 右 | 東海大菅生 | |
前田悠伍 | 左 | 大阪桐蔭 | A |
東松快征 | 左 | 享栄 |
色々な事情が重なっていることもあり、上位指名される選手はあまり多くないかもしれません。
そんな中、最注目なのはやはり超高校級の左腕・前田悠伍。完成度の高さが評価された実戦型であり、U18の投球で評価を決定的なモノにしました。また、対抗馬として東松快征も面白い左腕。単純な球威だけなら前田を上回る素質を持っています。
一方、右腕でも木村優人や坂井陽翔、日當直喜といった将来性のある大型投手が控えています。しかし、右腕に関しては大学生投手がかなり充実しており、彼らの方がフロア要素も優れていることから、敢えて高校生右腕を上位で指名するメリットは薄いのかなとも見ています。
ただ、森煌誠(徳島商業)や平野大地(専大松戸)、湯田統真&高橋煌稀(ともに仙台育英)など、多くの有力投手たちが大学進学や社会人就職を選択すると言われているため、供給量には限りがある年に。後回しにし過ぎると、有力どころが残っていない可能性もあるので、早めの指名に切り替える球団も出てくるかもしれません。
野手
選手 | 守備/打 | 高校 | 評価 |
---|---|---|---|
堀柊那 | C/右 | 報徳学園 | |
鈴木叶 | C/右 | 常葉大菊川 | |
真鍋慧 | 1B/左 | 広陵 | B |
佐倉俠史朗 | 1B/左 | 九州国際大付 | |
小笠原蒼 | 1B/左 | 京都翔英 | |
明瀬諒介 | 3B/右 | 鹿児島城西 | B |
森田大翔 | 3B/右 | 履正社 | |
横山聖哉 | SS/左 | 上田西 | B |
百崎蒼生 | SS/右 | 東海大熊本星翔 | |
武田陸玖 | OF/左 | 山形中央 |
夏に評価を上げきれなかった打者も目立ち、また佐々木麟太郎が留学で候補から外れてしまったため、当初の期待よりは物足りなさも感じるポイントとなってしまいました。
佐々木がいない今、真っ先に注目を集めるのはやはり真鍋慧でしょう。ただ、今年に入り不調続きとなっており、甲子園でも結果は残せなかったので、1位確実とは断言できない評価で止まっています。
一方、真鍋以外には、右のスラッガーである明瀬諒介や森田大翔、超高校級の強肩を誇る捕手の堀柊那、大型遊撃手の横山聖哉、二刀流の可能性も残す武田陸玖と、将来性を有した候補は一応控えており、上位指名が期待されます。特に、横山や武田はポジションの融通性を残している強打者なので、スラッガーたち以上の高評価を貰えるかもしれません。
大学生のドラフト候補
投手
選手 | 投 | 大学 | 評価 |
---|---|---|---|
常廣羽也斗 | 右 | 青山学院 | S |
西舘勇陽 | 右 | 中央 | S |
下村海翔 | 右 | 青山学院 | B |
草加勝 | 右 | 亜細亜 | B |
西舘昂汰 | 右 | 専修 | B |
上田大河 | 右 | 大阪商業 | B |
岩井俊介 | 右 | 名城 | B |
村田賢一 | 右 | 明治 | |
赤塚健利 | 右 | 中京学院 | |
後藤凌寿 | 右 | 東北福祉 | |
松本凌人 | 右 | 名城 | |
冨士隼斗 | 右 | 平成国際 | |
細野晴希 | 左 | 東洋 | S |
武内夏暉 | 左 | 國學院 | A |
古謝樹 | 左 | 桐蔭横浜 | B |
高太一 | 左 | 大阪商業 | |
尾崎完太 | 左 | 法政 | |
滝田一希 | 左 | 星槎道都 |
今年No.1の注目ポジションとなっており、昨年と同様に供給量に優れているだけでなく、質に関しては歴代屈指のの呼び声も。指名の大半をここから賄う球団も出てくるかもしれません。
まず右腕で軸となりそうなのは常廣羽也斗と西舘勇陽の2投手です。常廣は大きなロマンを抱く本格派で、秋に入ってもまだまだ出力が成長している状態。一方の西館勇は課題の制球が改善傾向にあり、春の低評価から大きな逆転劇を見せています。どちらも1位指名はもう確実と見て良いのではないでしょうか。
続いて、左腕で軸となりそうなのは細野晴希と武内夏暉の2投手です。細野は圧倒的な剛速球が売りのロマン株。一方の武内は高い出力とともに安定感が評価されている先発となっています。お互い球団によって好みが別れそうなタイプですが、こちらの投手たちも1位指名が濃厚だと思います。
他の大学生投手にもタレントが揃っており、右腕では安定感に定評のある下村海翔や上田大河、大型先発の草加勝や西舘昂汰、地方から成長株の岩井俊介らが控えている状況。一方の左腕では右腕ほど候補数は多くありませんが、本格派の古謝樹や安定型の高太一など、こちらも楽しみな投手がいます。何れも上位で消えると予想されている面々ですが、プロのスカウトたちが彼らをどう評価し分けていくかにも注目が集まりそうです。
野手
選手 | 守備/打 | 大学 | 評価 |
---|---|---|---|
進藤勇也 | C/右 | 上武 | B |
有馬諒 | C/右 | 関西 | |
萩原義輝 | C/左 | 流通経済 | |
上田希由翔 | IF/左 | 明治 | A |
廣瀬隆太 | IF/右 | 慶應義塾 | B |
辻本倫太郎 | SS/右 | 仙台 | |
熊田任洋 | SS/左 | 早稲田 | |
宮崎一樹 | OF/右 | 山梨学院 | B |
中島大輔 | OF/左 | 青山学院 | |
福島圭音 | OF/左 | 白鷗 |
投手と比べると物足りない印象も受けますが、各ポジション毎に最低1人は注目したい候補がいる状況となっています。
個人的に1番注目しているのは上田希由翔です。プロでどこまで長打面が通じるかは少し不安要素になりますが、ゾーン管理に優れたフロア型の強打者。外国人打者の発掘に苦しむ球団も多いので、確実に計算できる要素を持つ上田はかなりの高評価を受けるのではと予想します。
また、強打の捕手・進藤勇也やアスリート型の外野手・宮崎一樹、生粋のスラッガー・廣瀬隆太、遊撃守備に秀でた辻本倫太郎辺りも、上位指名が視野に入ってくるでしょう。特に、打てる捕手や5ツールプレイヤーは希少価値が高いので、進藤や宮崎は球団によって1位指名の可能性もあると思います。
社会人のドラフト候補
投手
選手 | 投 | 所属 | 評価 |
---|---|---|---|
松本健吾 | 右 | トヨタ自動車 | |
古田島成龍 | 右 | 日本通運 | |
権田琉成 | 右 | TDK | |
竹田祐 | 右 | 三菱重工West | |
川船龍星 | 右 | 日本通運 |
大学生投手が豊富な年に、有力投手が軒並み不調となっていてはやはり厳しい評価に。社会人故の特殊な事情も踏まえると、上位はおろか指名の有無さえ断言できる候補がいない状況となっています。
そんな中、敢えて社会人No.1投手を選ぶとすれば、松本健吾となるでしょうか。好調時は強豪チームを完封できる実力者で、不調と言われた今年でもリリーフで好投できているのはプラス材料。社会人らしい引き出しの多さを評価しての上位指名は十分あり得ると思います。
野手
選手 | 守備/打 | 所属 | 評価 |
---|---|---|---|
久保田拓真 | C/右 | パナソニック | |
城野達哉 | C/左 | 西濃運輸 | |
相羽寛太 | SS/右 | ヤマハ | |
度会隆輝 | OF/左 | ENEOS | B |
山内慧 | OF/右 | JR東日本 |
例年、投手以上に上位指名が難しいのが社会人野手であり、今年も大半が上位は厳しいであろうと予想されています。センターラインの選手なら早期に活躍するケースも多いため、中位以降に複数の指名があると思いますが、こちらも明確な指名候補を断言するのは難しい状況です。
そんな中、久々に社会人のスター野手として注目されているのが度会隆輝です。昨年の都市対抗では4本塁打と大活躍を見せ、一気に即戦力候補の最右翼へ浮上。社会人で唯一指名が確実と断言できる候補となっています。