ようやくメジャーリーグも開幕できたということで、今回はMLBの順位予想をまとめました。
まず最初に、今年は新型コロナの影響により色々とルールが特殊になっているので、主なルール変更についてまとめておきました。
- 2020年の特別ルール
- 試合数は60試合
- ナショナルリーグもDH制を採用
- ポストシーズンの出場枠は16球団(各リーグ各地区の上位2球団に加え、各リーグの残ったチームのうち勝率上位2球団)
- 同地区内のチーム(他リーグも含む)のみと対戦
- ロースターの人数は段階的に変化(開幕時は30人でスタートし、4週間後には26人となる)
アメリカンリーグ・東地区の順位予想
※太字のチームはPS進出と予想しているチームを表しています。
順位 | チーム |
---|---|
1 | ヤンキース |
2 | レイズ |
3 | ブルージェイズ |
4 | レッドソックス |
5 | オリオールズ |
優勝争いはヤンキースとレイズの一騎打ち、ブルージェイズとレッドソックスはワイルドカードでのPS進出を目指す流れとなりそう。
ヤンキース
チャンピオンしか眼中になし!
やはりコールの獲得がとても大きい。また、コロナの影響により故障者がある程度戻ってから開幕を迎えられるのもプラス。ただ、先発や捕手、内野手など選手層にやや不安が残るポジションもあるので、例年と同様にシーズン中の補強がカギを握っている。
レイズ
チャンピオンを狙える位置だが。
積極的なトレードで攻撃力のアップに成功。主力に若手が多いため更なる成長も期待できそうだが、一方で資金力が乏しく戦力の長期的な維持はあまり期待できない。こうした事情の中、筒香を獲得したということは、彼への期待の高さが窺える。
ブルージェイズ
若手の躍動により再建期はほぼ終了。
昨季はゲレーロを筆頭に若手野手陣が躍動。今季も引き続き野手陣には成長を期待するとともに、投手陣はリュなど実力派を補強。ワイルドカードからのPS進出も狙えるチームになりつつある。
レッドソックス
勝負から1歩後退で苦しいシーズンに。
サイン盗みの処分による監督交代やエースのセールがTJ手術と苦境が続く。ベッツやプライスの放出からも分かるように勝負態勢からは1歩後退。ワイルドカードからPS進出できたら御の字という状況にまでチームは弱体化。
オリオールズ
楽しみがほとんどなく最下位濃厚。
再建期のためほとんど補強をしておらず、最下位は濃厚。楽しみな要素がほとんどなく、興味を引くのは主力のトレード放出ぐらいか。
アメリカンリーグ・中地区の順位予想
順位 | チーム |
---|---|
1 | ツインズ |
2 | ホワイトソックス |
3 | インディアンス |
4 | ロイヤルズ |
5 | タイガース |
優勝争いはツインズがやや抜けているように感じるが、ホワイトソックスやインディアンスとの三つ巴になる可能性も。
ツインズ
攻撃陣がさらに充実、PSコンプを克服できるか?
ドナルドソンの加入で MLBトップクラスの打線が更にパワーアップ。また、投手陣もオドリッジの残留や前田の加入などで強化に成功。チャンピオンの候補にも挙がるチームだが、まずは16連敗中のPSコンプを確実に克服していきたい。
ホワイトソックス
若手+大型補強で逆襲の幕が上がる!
グランダルやカイケルなど大物選手の獲得に成功。また、投ではジオリト、打ではモンカダを筆頭に若手陣が成熟しつつあり、彼らとの相乗効果に期待大。主力には保有期間の長い選手が多く長期間の勝負が期待できるので、まずはその序章を綺麗に飾りたい。
インディアンス
全てはリンドーの去就次第。
ビーバーなど楽しみな先発は揃っているものの、エース・クルーバーの放出は戦力的に痛い。地力はあるチームだが、どこまで狙えるかはトレードの噂が絶えないリンドーの去就次第となりそう。
ロイヤルズ
面白い選手はいるが、チームは低迷中。
昨季はソレラの大ブレイクなど好材料はあったもののチームは低迷。再建を決断し今まで消極的だった主力の放出にも前向きとの噂があり、グランド外の動きに注目が集まる。
タイガース
再建期突入も先は長そう。
再建期のため補強も最低限で、下位に沈む可能性大。カブレラの復調やボイドのトレードと興味を惹かれる話題はあるが、将来への明るい材料はまだまだ少ない。
アメリカンリーグ・西地区の順位予想
順位 | チーム |
---|---|
1 | アスレチックス |
2 | アストロズ |
3 | レンジャーズ |
4 | エンゼルス |
5 | マリナーズ |
アスレチックスとアストロズの優勝争いに、レンジャーズとエンゼルスがどこまで喰らい付いていけるか?
アスレチックス
マネーボールがついに!
チャップマンを筆頭に自前中心の野手陣が成熟しリーグトップクラスに。投手陣にも期待の若手が控えており、彼らの成長次第では優勝もかなり現実味を帯びてくる。同地区のライバルに逆風が吹いている今、一気に上へと駆け上がりたい。
アストロズ
逆風の中、真価が問われる。
コールが退団したにも関わらず、これといった補強はできていない。また、マイナー組織も弱体化しており、シーズン中の補強もそれほど期待できないため、若手の成長が頼みの綱となる。サイン盗み問題で逆風が吹く中真価が問われるが、苦しいシーズンとなる可能性も。
レンジャーズ
新球場完成を機に浮上へ。
クルーバーの獲得など積極的な補強。新球場の完成を機に勝負へのギアを上げる。ただ、上位との差はまだあるので、今季の地区優勝はやや厳しいか。何とかPS出場を決め、来季以降より一層勝負をかけられるような弾みとなるシーズンにしたい。
エンゼルス
大物獲得も肝心なところが。
レンドーンの獲得で打線は強化された。ただ、このチームの弱点は投手陣。その中でもエースの獲得は至上命題だが、今市場でも失敗に終わる。マドン新監督や大谷の投手復帰など楽しみな材料はあるが、他チームと比べ投手力がかなり劣るため、PS進出はやはり厳しい。
マリナーズ
再建期もフェーズは次の段階へ。
今オフで主力陣の放出はほぼ終了。後はトレードで獲得してきた若手有望株が無事育ってくれるかが、今後数年のマリナーズの運命を握る。
ナショナルリーグ・東地区の順位予想
順位 | チーム |
---|---|
1 | ナショナルズ |
2 | ブレーブス |
3 | メッツ |
4 | フィリーズ |
5 | マーリンズ |
マーリンズ以外の4チームに地区優勝の可能性が。ただ、ナショナルズとブレーブスがやや抜けているようにも感じる。
ナショナルズ
何とか戦力維持に成功。
王者には輝いたものの、オフには主力の多くがFAとなり、大幅な戦力ダウンも危惧された。しかし、レンドーンの流出こそ許したものの、ストラスバーグを筆頭に大方の主力陣は残留。また、レンドーンの穴を埋めるため、質よりも量の補強。今季もまたチャンピオンを狙える態勢を整えた。
ブレーブス
順調な補強を敢行してきたが終盤で。
オフ序盤から積極的な補強で後は4番の穴を埋めるだけだったが、ドナルドソンの残留に失敗。急遽オスーナを獲得したが、やや物足りない。また、キャンプ再開後にはコロナ禍にも襲われるなど踏んだり蹴ったり。チャンピオンを狙える位置だが、不安を抱えながらの序盤戦となりそう。
メッツ
昨季の大型補強を今季は活かせるか。
昨季はカノーの獲得など大型補強を敢行したが不発。今季もポーセロなど実力派を補強し優勝を目指しているが、シンダーガードがTJ手術とネガティブな話題も。エースのデグロームが健康ならPS進出は高そうだが。
フィリーズ
今季も大物獲得で勝負!
昨季はハーパー獲得などの大型補強が不発に終わったが、今季もウィーラーを獲得するなど勝負態勢は変わらず。ただ、補強した面々と既存戦力が上手く噛み合っているように思えず、ネームバリューの割には今季も期待外れに終わりそう。
マーリンズ
補強の傾向に変化が見られるが。
ここ数年と比べれば、補強も少しはやる気になっている。再建期で獲得した若手が無事育ってこれば、数年後は面白くなりそうだが、今季は引き続き下位に沈む可能性が高い。
ナショナルリーグ・中地区の順位予想
順位 | チーム |
---|---|
1 | カージナルス |
2 | レッズ |
3 | カブス |
4 | ブルワーズ |
5 | パイレーツ |
この地区もパイレーツ以外の4チームに地区優勝の可能性が。東地区と違い軸となるチームが不在なので、一番予想が難しい地区である。
カージナルス
優勝翌年も補強は最小限。
現状の戦力への自信の表れか、補強は最小限に止める。上記では本命不在の地区と言ったが、敢えて挙げるとすればやはりこのチームとなる。ヒックスが今季も全休となるなどネガティブな話題もあるが、それらを補える戦力は有している。
レッズ
補強を加速させ、いざ勝負!
昨シーズン中からバウアーの獲得など徐々にエンジンを高めていたが、今オフは更に加速させムスタカスの獲得など大型補強。後は若手と上手く融合できれば優勝も十分狙えるチームに。ただ、経験という点がやや気がかり。
カブス
戦力はあるが問題も山積み。
ダルビッシュなどタレントを多く抱え優勝も狙えるチームだが、先発を中心に主力の高齢化が気になる。FA獲得を間近に控えている主力も多く、いつまで戦力を維持できるか。補強次第ではチャンピオンも狙えそうだが、数年間は冬の時代を覚悟する必要があり、難しい選択を迫られている。
ブルワーズ
大量の入れ替わりで読めない。
イエリッチと長期契約に成功し今後も勝負の姿勢を示す。今オフは大量の選手がFAとなったが、投手、野手ともに実力者を補強し戦力は整えた。ただ、主力の多くが入れ替わっているため、上位にはなかなか予想しづらいチーム。
パイレーツ
遅い再建期への決断。
なかなか再建期への移行が出来ず、今オフにようやく決断。主力の放出が予想されるが、どこまでの放出を決断するのか注目が集まる。
ナショナルリーグ・西地区の順位予想
順位 | チーム |
---|---|
1 | ドジャース |
2 | ダイヤモンドバックス |
3 | パドレス |
4 | ジャイアンツ |
5 | ロッキーズ |
優勝はやはりドジャースが固い。2位には他の4チームともチャンスはあるが、積極的な補強を敢行したダイヤモンドバックスかパドレスが有力となりそう。
ドジャース
チャンピオンへ死角なしとの声も多いが。
ベッツが加入した打線はかなり魅力的。一方で、投手陣は不安要素も多く、前田とリュが退団、新加入のプライスは全休と寂しいローテに。カーショーやジャンセンには衰えが見えつつあり、油断は禁物な状況。PS進出は固いと思うが、勝ち進むためには若手の成長や補強が必要不可欠。
ダイヤモンドバックス
予想外の健闘を活かしPSへ。
昨季はオフに主力の放出を決断するなど低迷が予想された。しかし、結果は2位とまさかの健闘。今オフはその流れを活かすため、バムガーナーの獲得など補強にも積極的な姿勢。打倒・ドジャースは厳しそうだが、PS進出は決めておきたい。
パドレス
若手の成長次第で面白い存在に。
昨年はマチャードを獲得もチームの浮上には繋がらず。ただ、チームには楽しみな若手が多く、今後の期待は高い。先発陣はやや弱い陣容だが、イエーツと補強組で固めるリリーフ陣は強力。若手次第となりそうだが、PSの可能性も十分秘めている。
ジャイアンツ
コストは高いがPSは遠い。
コストが高く高齢な選手が多いが、PS進出はなかなか簡単ではない。また、大黒柱であるポージーが全休を決めており、さらに苦しい。クエトの復活など明るい話題はあるが、負の連鎖を断ち切るにはまだ時間がかかる。
ロッキーズ
補強しないチームにアレナドも失望?
昨年アレナドと長期契約を結ぶもそれ以降は目立った補強をせず、この姿勢にアレナドも失望。今のところ、アレナドの放出はないらしいが、この状況なら宝の持ち腐れ。中途半端な状態が続くのはアレナドとチーム、双方にとってデメリットだが。
最後に
最後にワールドシリーズの組み合わせとチャンピオンも予想しておきます。
ワールドシリーズは
ツインズVSブレーブス。
チャンピオンはツインズと予想!