読売ジャイアンツ2023オフの移籍情報と補強ポイントをまとめました!
移籍情報
現在の支配下枠は64選手。
※SP、RP、Pは左投。
新加入選手
選手 | 守備 | 前所属 |
---|---|---|
西舘勇陽 | SP | 中央大 |
高橋礼 | SP | ソフトバンク (トレード) |
森田駿哉 | SP | Honda鈴鹿 |
カイル・ケラー | RP | 阪神 |
泉圭輔 | RP | ソフトバンク (トレード) |
近藤大亮 | RP | オリックス (トレード) |
馬場皐輔 | RP | 阪神 (現役ドラフト) |
又木鉄平 | RP | 日本生命 |
泉口友汰 | SS | NTT西日本 |
佐々木俊輔 | OF | 日立製作所 |
ルーグネッド・オドーア | UT | パドレス |
郡拓也 | UT | 日本ハム(トレード) |
育成契約 | ||
三浦克也 | RP | 東京国際大 |
園田純規 | P | 福岡工大城東高 |
千葉隆広 | P | 旭川明成高 |
村山源 | SS | 鹿屋中央高 |
田上優弥 | SS | 日大藤沢高 |
ウレーニャ | IF | 楽天育成 |
宇都宮葵星 | IF | 独立L愛媛 |
舟越秀虎 | OF | ソフトバンク育成 |
平山功太 | OF | 独立L千葉 |
※オドーアは開幕直前に電撃退団。
退団選手
選手 | 守備 | 移籍情報 |
---|---|---|
ビーディ | SP | 自由契約→ガーディアンズ |
鍵谷陽平 | RP | 戦力外→日本ハム (育成) |
鍬原拓也 | RP | 戦力外→ソフトB (育成) |
ロペス | RP | 自由契約→メキシコ |
田中豊樹 | RP | 戦力外-引退→アカデミーC |
三上朋也 | RP | 戦力外→新潟 |
堀岡隼人 | RP | 戦力外→DeNA (育成) |
高木京介 | RP | 戦力外-引退→球団S |
中田翔 | 1B | オプトアウト→中日 |
中島宏之 | 1B | 戦力外→中日 |
松田宣浩 | IF | 引退 |
北村拓己 | IF | 現役ドラフト→ヤクルト |
香月一也 | IF | 戦力外→オリックス (育成) |
ブリンソン | CF | 自由契約 |
ウォーカー | LF | トレード→ソフトB |
若林晃弘 | UT | トレード→日本ハム |
育成選手 | ||
太田龍 | RP | 戦力外-引退→球団S |
谷岡竜平 | RP | 戦力外-引退 |
髙田竜星 | RP | 戦力外→コマニー(軟式) |
奈良木陸 | RP | 戦力外-引退→球団S |
山本一輝 | RP | 戦力外 |
阿部剣友 | RP | 戦力外→航空自衛隊千歳 |
デラクルーズ | IF | 戦力外 |
保科広一 | OF | 戦力外 |
育成選手関連
支配下昇格
以下の育成選手を支配下に昇格。
選手 | 守備 | 備考 |
---|---|---|
京本眞 | SP | 21年育成ドラフト7位 |
中田歩夢 | IF | 22年育成ドラフト4位 |
育成降格
以下の支配下選手とは自由契約後に育成で再契約。
選手 | 守備 | 備考 |
---|---|---|
小沼健太 | RP | 右外脛骨摘出術 後脛骨筋腱縫着術 |
補強ポイント&ToDoリスト
ブルペン陣の再整備
方程式 | ||
---|---|---|
大勢 | 中川皓太 | |
次候補 | ||
高梨雄平 | 菊地大稀 | バルドナード |
船迫大雅 | 今村信貴 | 大江竜聖 |
- 救援防御率は12球団ワースト
- 7投手が退団
- ドラフトで又木を指名
- オフ早々に3投手をトレード補強
- 現役ドラフトで馬場を獲得
横川、赤星ら若手投手の台頭やグリフィン、メンデスと新外国人の成功などがあり、先発ローテはかなり明るい兆しが見えてきました。その一方、ブルペン陣は苦しみが続いている状態。中川の復活や菊地、船迫の台頭と明るい材料はあったものの、逆に大勢はコンディション不良などで数字をかなり落としており、全体でも救援防御率が12球団ワーストとなる成績で終わってしまいました。
そうした背景もあってか、戦力外や自由契約では7人のリリーフ投手をクビに。そして、ドラフトやトレードなど、様々なルートを駆使し、ブルペン陣の血の入れ替えを図るオフとなっています。
ただ、現状獲得した投手は何れもデプス強化レベルに感じるので、やはりメインは新外国人リリーバーとなるでしょう。他と比べても当たり率の高いポジションなので、R.マルティネスやオスナ級とまでは行かずとも、今オフこそ支配的な投球が出来る外国人リリーバーを獲得したいところです。
※追記 (K.ケラーを補強)
勝ちパターンを任せられる外国人リリーバーとして、前阪神のカイル・ケラーを選択。NPBでの実力はすでに折り紙付きなので、新外国人を連れてくるよりも、リスクの低い動きだと評価できるでしょう。
二遊間の強化
選手 | 打率 | 打席 | HR | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
吉川尚輝 | .256 | 478 | 7 | 26 | 66 | .676 |
門脇誠 | .263 | 348 | 3 | 18 | 58 | .638 |
中山礼都 | .239 | 147 | 0 | 7 | 30 | .566 |
北村拓己 | .206 | 38 | 0 | 2 | 7 | .506 |
- 門脇の台頭→坂本の3B転向
- 主力は安泰も控えが不安
- ドラフトで泉口を獲得
門脇の台頭により、坂本のキャリア終盤の活かし方が固まりつつあるのは、23年の大きな収穫と言えるでしょう。ただ、その反面、門脇と吉川以外に二遊間の主力を狙える存在が見当たらない状況となっており、また守備が安定しているのも増田大ぐらいしか控えていないので、守備型よりの二遊間補強が必須でした。
そうした状況の中、1年目から主に守備面で期待が持てる社会人ショートの泉口を指名したのは、1つ良い動きだったと思います。トレードなどで追加の補強があるかもしれませんが、基本的には泉口や中山を中心に鍛え上げていく流れとなるでしょうか。
主力候補のセンター
序列 | 選手 | 備考 |
---|---|---|
1番手 | ブリンソン | 退団 |
2番手 | 丸佳浩 | メインはRF |
3番手 | オコエ瑠偉 | 成績も体調も安定せず |
4番手 | 岡田悠希 | 1軍の壁に阻まれ中 |
5番手 | 梶谷隆幸 | スポット起用なら |
6番手 | 重信慎之介 | 打撃は期待できず |
7番手 | 萩尾匡也 | まだまだ課題山積み |
8番手 | 松原聖弥 | ここ2季は不調 |
- 唯一主力不在のポジション
- ブリンソンが退団
- ドラフトで佐々木を獲得
丸がライトに転向することで新たなセンターが必要となり、昨オフはブリンソンを補強しました。しかし、その肝心なブリンソンが精彩を欠くプレーを度々見せるなど、満足のいく成績に至らなかったので、今オフで退団に。そのため、現状では、チームで唯一主力格が見当たらないポジションとなっています。
ブリンソンの失敗や外国人打者事情を考えると、やはり攻守両面を併せ持つセンターを国外から連れてくるのは至難の技に感じます。よって、日本人中堅手の確立が1つ大きなポイントとなりそうです。
既にドラフトで泉口と同様に1年目からの稼働が期待できる佐々木を獲得済み。移籍市場で主力格を狙えるセンターが出てくる印象はあまり無いので、佐々木やオコエ、岡田らを競争させつつ、センターの主力を自前で作っていくのが24年の起用法となるでしょうか。
外野両翼の強化
選手 | 打率 | 打席 | HR | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
秋広優人 | .273 | 439 | 10 | 26 | 79 | .720 |
丸佳浩 | .244 | 431 | 18 | 42 | 62 | .729 |
梶谷隆幸 | .275 | 291 | 2 | 17 | 45 | .655 |
長野久義 | .259 | 176 | 6 | 17 | 40 | .760 |
オコエ瑠偉 | .235 | 127 | 2 | 5 | 35 | .622 |
岡田悠希 | .167 | 52 | 1 | 3 | 14 | .466 |
浅野翔吾 | .250 | 41 | 1 | 1 | 14 | .618 |
萩尾匡也 | .063 | 16 | 0 | 0 | 10 | .125 |
- 丸、秋広が基本線も固定は出来ず
- ウォーカーをトレード放出
→新外国人を補強?
ライト・丸、レフト・秋広を基本軸に、長野&梶谷のベテランコンビやウォーカーでフォローして行くのかなと見ていたのですが、守備難が懸念されていたウォーカーをトレード放出。レギュラーが盤石な内野陣と比べると、外野のレギュラー陣はやや脆弱に映るので、ウォーカーの代わりをテコ入れする可能性が高いでしょう。
ウォーカー放出、ブリンソン退団となると、外国人打者が支配下で不在に。打線のクオリティにはあまり困っていないものの、更なるグレードアップを狙うためにも、やはり新外国人スラッガーの補強は期待したいポイントです。ポジションで言えば、前述のようにライトorレフトに絞り込まれており、起用の柔軟性を考えると、ライトの方が望ましいかなと見ています。
※追記
新外国人打者が外野経験の少ないオドーアだけなのは不安だと思っていたら、何とそのオドーアも開幕直前に電撃退団。幸いなことに、新人の佐々木らがオープン戦で好調だったとはいえ、やはり代わりの新外国人打者は欲しいのですが、中々厳しい情勢となっています。