MLB2021シーズン中に成立したトレードについてまとめました!
シーズン中の移籍記事ではスペースの関係上詳細なトレード情報を掲載しにくかったので、今季は別記事にまとめることにしました。
今記事で取り扱うトレードは有名選手やチーム強化の意味合いが大きい取引に限定しましたが、それだけでは寂しいと思ったので各トレードの狙いや背景などの解説も少し付けてみました。
また、内容量が少し多くなってしまったため、トレード期限日に成立したトレード情報については別記事↓に分けました。こちらもぜひご覧下さい!
4月~6月までのトレード情報
いきなり大物の移籍が決定とやや驚きのシーズン幕開けにはなりましたが、6月まではやはり静かなトレード市場となりました。
4/6 NYYがルーグネッド・オドーアを獲得
- ヤンキース IN
- ルーグネッド・オドーア(二塁)
- 金銭(約2700万ドル)
- レンジャーズ IN
- ジョシュ・ストワーズ(外野)
- アントニオ・カブレロ(捕手)
オドーアにはまだ2年2700万ドルの契約が残っているが、引き続きレンジャーズが支払う形に。ヤンキースの負担は最低年俸分のみとなっている。
オドーアは長年テキサスの正二塁手を務めてきたものの、度重なる不調により今季は控えに回るのが濃厚となっていた。がしかし、若手にチャンスを与えたいというチーム方針により開幕直前にはDFAとなった。
一方、ヤンキースがオドーアを獲得した理由は、
- 内野陣の主力と控えの差が大きい
- 左打者有利の本拠地ながら左打者が少ない
- 一塁のボイトが故障中
などが挙げられる。ただ、DFAとなったことからも分かるようにここ数年のオドーアの成績はかなり悪く、戦力としてあまり高望み出来ないのが現状。
4/6 ATLがオーランド・アルシアを獲得
- ブレーブス IN
- オーランド・アルシア(内野)
- ブルワーズ IN
- チャド・ソボトカ(RP・右)
- パトリック・ワイゲル(P・右)
アルシアはトッププロスペクトと期待されていた選手だったが、打撃面が大きな弱点となり期待に応えられず。今季のブルワーズは正遊撃手をウリアスに任せる方針であったため、アルシアの序列は内野の控えまで降格しており、良い話があれば放出可能なトレード要員となっていた。
一方、ブレーブスも内野のレギュラーは固まっているが、控えに不安があったため内野のユーティリティとして獲得。昨季まで所属していたエチェバリア(ロッテ)のような役割を期待されいる。
4/27 SFがマイク・トークマンを獲得
- ジャイアンツ IN
- マイク・トークマン(外野)
- ヤンキース IN
- ワンディ・ペラルタ(RP・左)
- コナー・キャノン(一塁)
ヤンキースの外野はジャッジ、ヒックス、フレイジャー、ガードナーと充実しており、トークマンは余剰戦力となっていた。一方、ジャイアンツは予想以上に好スタートを切ったチームの戦力をさらに向上させるためにトークマンを獲得。
また、開幕直前にブリットンが故障で離脱していたため、リリーフ陣に厚みを取り戻したいヤンキースにとってペラルタは魅力的な獲得候補だった。
5/14 LADが筒香嘉智を獲得
- ドジャース IN
- 筒香嘉智(三塁,外野)
- レイズ IN
- 後日発表選手または金銭
筒香の今季年俸700万ドルの内まだ約550万ドルが残っているが、これはレイズが負担する形に。ドジャースの負担は最低年俸分のみとなっている。
筒香とポジションも役割も被るチェ・ジマンが開幕から故障者リストに入っていたため多くのチャンスを貰っていたが、肝心の打撃成績が昨季よりも悪化。チェの復帰時期も近付いてきたことからDFAとなった。
そして、問題はDFA後の去就について。レイズが年俸の大半を負担すればトレードの可能性もあり得るとは読んでいたが、驚いたのはその相手がドジャースだったこと。同時期にプホルスも獲得しており、サプライズ続きの補強となった。
ドジャースは野手に故障者が相次いでおり、彼らが復帰するまでの繋ぎが必要だった。また、マンシーなど他球団で結果を残せなかった野手を再生することに長けたチームであり、筒香にも何らかの可能性を感じていたため、獲得に動いたようである。
5/21 MILがウィリー・アダメスを獲得
- ブルワーズ IN
- ウィリー・アダメス(遊撃)
- トレバー・リチャーズ(RP・右)
- レイズ IN
- J.P.ファイアライゼン(RP・右)
- ドリュー・ラスムッセン(RP・右)
ブルワーズは4/6にアルシアを放出しウリアスを正遊撃手に据えたものの、守備力に問題を抱えており、攻守両面で計算できる遊撃手を模索していた。
一方のレイズはアダメスを高く評価しているものの、プロスペクトランキングMLB全体1位のフランコを始め遊撃に複数の有望株を抱えているため、高く売れる時に放出しようというのが今回の狙い。
6/29 TORがアダム・シンバーを獲得
- ブルージェイズ IN
- アダム・シンバー(RP・右)
- コーリー・ディッカーソン(外野)
- 金銭
- マーリンズ IN
- ジョー・パニック(内野)
- アンドリュー・マクインベール(RP・右)
激戦区であるア・リーグ東地区を勝ち上がるため、まずはブルージェイズが動いた。シンバーはプルペン陣に厚みをもたらし、右打者ばかりであった外野陣には左打者のディッカーソンを追加。後半戦に向け新たなオプションを増やすことに成功。(ただし、ディッカーソンは足の負傷で現在故障者リストに入っており、復帰時期はまだ未定となっている。)
一方のマーリンズは今季売り手に回ることが予想されており、その予想通りの動き。ベテランのパニックを獲得したのには少し驚いたが、内野陣に故障者が発生していることへの措置だろう。
7月のトレード情報
期限日(現地時間 7/30)に向けてどんどんトレードが成立していきますよ!
7/1 NYYがティム・ロカストロを獲得
- ヤンキース IN
- ティム・ロカストロ(外野)
- ダイヤモンドバックス IN
- キーガン・カーティス(RP・右)
トークマンの放出時点では飽和状態だったヤンキース外野陣だが、ヒックスの故障などにより現状は少し不安なデプスに。ロカストロは別に打撃の良い選手ではないのでスタメンでは期待できないが、成功率の高い盗塁や守備範囲の広いセンター守備など今の外野陣に欠けているものを持っており、優秀な控えとして重宝されそう。
7/6 MILがロウディ・テレスを獲得
- ブルワーズ IN
- ロウディ・テレス(一塁)
- ブルージェイズ IN
- トレバー・リチャーズ(RP・右)
- ボウデン・フランシス(SP・右)
ブルワーズはボーゲルバックの離脱により、一塁手の補強を模索していた。テレスは丁度ボーゲルバックと同じ左の大砲であるため、穴埋めにはぴったりの存在だった。一方のブルージェイズはゲレーロJr.の成長などでテレスが余剰戦力となっていたため、補強ポイントとのトレードはWin-Winの取引だった。
また、リチャーズは今季2度目のトレード(1度目はTB→MIL)。昨季までは先発で活躍していたが、今季はリリーフで好投中。先日のシンバー獲得に続きブルージェイズがブルペン陣の強化を図った形となった。
7/15 ATLがジョク・ピーダーソンを獲得
- ブレーブス IN
- ジョク・ピーダーソン(外野)
- カブス IN
- ブライス・ボール(一塁)
オールスターが終わりトレード市場がいよいよ活発化!
まず動いたのはブレーブス。先日故障により今季絶望となったアクーニャJr.の穴埋めとしてピーダーソンを獲得した。
地区3連覇中のブレーブスは今季苦戦を強いられており、一部の主力を放出する可能性も指摘される状況だったが、今回のトレードでまだ上を目指すと意思表示した形となった。
一方のカブスは今季売り手に回ると明言しており、早速1人主力を放出した形に。まだ多くのビッグネームを抱えているチームなので、今後の動きから目が離せない。
7/16 ATLがスティーブン・ボートを獲得
- ブレーブス IN
- スティーブン・ボート(捕手)
- ダイヤモンドバックス IN
- メイソン・バーン(一塁)
ブレーブスが2日続けてのトレード補強。正捕手のダーノーが故障で長期離脱しているため、その穴埋めとして36歳のベテラン捕手に白羽の矢が立った。
7/22 TBがネルソン・クルーズを獲得
- レイズ IN
- ネルソン・クルーズ(DH)
- カルビン・ファウチャー(RP・右)
- ツインズ IN
- ドリュー・ストロットマン(SP・右)
- ジョー・ライアン(SP・右)
クルーズは今季19HRを放つなど衰え知らずの成績を残している。レイズにはDH専任の打者がいなかったので、クルーズにはぴったりの移籍先。クルーズの加入でレイズ打線がさらに強力となるだろう。
一方、ツインズの今季はまさかまさかの大低迷となったため、売り手に回ることが予想されていた。クルーズだけでなく今季終了時にFAとなる有力選手はまだ控えているので、今後の動向には注目が集まっている。
7/23 NYMがリッチ・ヒルを獲得
- メッツ IN
- リッチ・ヒル(SP・左)
- レイズ IN
- トミー・ハンター(RP・右)
- マット・ダイアー(捕手)
メッツはデグロームやカラスコなど多くの先発投手が故障者リストに入っているため、先発補強が急務だった。エース級の投球は流石に期待できないが、ローテ投手としてベテランらしい安定感を誇るヒルはメッツにとって魅力的であっただろう。
一方のレイズはエース・グラスノーを故障で欠いていながらも、ローテ投手を放出できる余裕ぶり。勝利を目指すと同時に数年先を見据えたチーム作りも出来るのがレイズの強さの源となっている。
7/26 SDがアダム・フレイジャーを獲得
- パドレス IN
- アダム・フレイジャー(二塁・外野)
- 金銭(140万ドル)
- パイレーツ IN
- トゥクピタ・マルカーノ(UT)
- ジャック・スウィンスキー(外野)
- ミッチェル・ミリアーノ(RP・右)
パドレスがオフに続く大補強として今トレード市場の目玉の1人であったフレイジャーを獲得。フレイジャーは今季OPS.836など好調な打撃を見せている一方、守備では二塁や外野と複数のポジションを守れるため、デプスを深めるには打ってつけの存在。また、来季まで保有できるのも大きいだろう。
パドレスは二塁にも外野にも良い選手が揃っているため、フレイジャーをどこで起用するのかは嬉しい悩みとなりそう。一方で、贅沢税の問題もあるため、ホズマーの放出を検討しているとも噂されている。
7/26 OAKがアンドリュー・チェイフィンを獲得
- アスレチックス IN
- アンドリュー・チェイフィン(RP・左)
- カブス IN
- グレッグ・ダイクマン(外野)
- ダニエル・パレンシア(P・左)
コスパの良いリリーバーを獲得と予算が少ないアスレチックスらしい動き。チェイフィンは今季セットアッパーとして好投を見せており、貴重な左腕であることも魅力的。また、一応来季まで保有できるオプションが付いてはいるが、年俸が今季の275万ドルから525万ドルへとアップするので、行使する可能性は今のところ低いか。
7/26 NYYがクレイ・ホームズを獲得
- ヤンキース IN
- クレイ・ホームズ(RP・右)
- パイレーツ IN
- パク・ヒョジュン(UT)
- ディエゴ・カスティーヨ(内野)
ホームズの防御率 4.93、WHIP 1.43という今季の成績を見る限り、ブルペンの枚数を増やすのが狙いか。個人的には意図がよく分からない補強に感じる。
また、もう1人注目したいのがパク・ヒョジュン。高校卒業から直接アメリカに渡って7年目の韓国人選手は今季3Aの48試合でOPS1.042を記録するなどブレイクの兆しを見せており、1打席のみだがMLBの舞台も経験。今後に期待が集まる有望株となっている。
7/27 HOUがケンドール・グレーブマンを獲得
- アストロズ IN
- ケンドール・グレーブマン(RP・右)
- ラファエル・モンテロ(RP・右)
- マリナーズ IN
- ジョー・スミス(RP・右)
- エイブラハム・トロ(三塁)
マリナーズは念願のPS進出が狙える位置につけているため売り手には回らないと言われている中、同地区のライバルにクローザー(グレーブマン)を放出するのは少々驚いた。グレーブマン以外にも23日にDFAとしたモンテロの処理やシーガーの後釜として期待できかつ長期間保有できるトロの獲得、ブルペンの穴埋めとしてベテラン・スミスの獲得と色々な注目点があり、MLBらしい面白いトレードだった。
グレーブマンが今季終了後にFAとなることを考えると納得できる取引であり、マリナーズとしては今季だけでなく来季以降も見据えた動きを見せたのだろう。一方、アストロズとしてもプレスリー以外不安定だったブルペン陣の強化に成功したので、お互い良い取引だったと思う。
7/28(期限日前々日)に成立したトレード情報
期限日を待たず予想以上に取引が活発化してきたので、前々日からは日別にトレード情報をまとめていきます。
SEAがタイラー・アンダーソンを獲得
- マリナーズ IN
- タイラー・アンダーソン(SP・左)
- パイレーツ IN
- カーター・ビンス(捕手)
- ホアキン・テハダ(P・右)
直前に守護神を放出したマリナーズが今度は先発を補強と中々面白い動きを見せている。アンダーソンは今季終了時にFAとなるため、この補強は今季の勝ちを狙うための動き。パクストンの故障など誤算のあった先発ローテだが、アンダーソンの加入で一応5投手が揃った形に。
CINがリリーフ2枚を獲得
- レッズ IN
- ジャスティン・ウィルソン(RP・左)
- ルイス・セッサ(RP・右)
- ヤンキース IN
- 後日発表選手
レッズは上位を狙える位置につけているが、今季はあまり投資したくない様子なので低コストで補強できるブルペン陣の強化に着手。ウィルソンは今季絶不調だが経験豊富なベテランであり、セッサはロングなど便利屋として期待できる投手。ブルペン陣に不安のあるレッズがリリーフの枚数を増やすことに成功した。
一方のヤンキースはさらなる補強のためにロースターの整理が必要だったのだろう。また、意図がよく分からなかったホームズの獲得もこの放出を見越しての動きだったのかもしれない。
CINがマイケル・ギブンズを獲得
- レッズ IN
- マイケル・ギブンズ(RP・右)
- ロッキーズ IN
- ケイス・ウィリアムズ(P・右)
- ノア・デービス(P・右)
レッズがもう一丁ブルペン陣の補強を敢行。前の補強が量の強化ならば、この補強は質の強化。抑え経験もあるギブンズにはセーブ機会など勝ちパターンの一角として期待が集まるだろう。
OAKがスターリング・マルテを獲得
- アスレチックス IN
- スターリング・マルテ(外野)
- 金銭
- マーリンズ IN
- ヘスス・ルサルド(SP・左)
資金力の乏しいアスレチックスだが、思い切った決断により低価格で大物獲得に成功。(マルテの残り年俸の大部分をマーリンズが負担する。)マルテは今市場の目玉の1人であり、攻守ともに優れた外野手。この補強は外野&打撃陣の大幅な強化に繋がるだろう。
一方、アスレチックスが放出したルサルドは今季こそ期待を裏切る投球となっているが、かつては球団No.1の有望株だった投手。マルテとの契約延長に失敗したマーリンズにとっては今季でFAとなる主砲の代わりに未来のエース候補を獲得した形となったので、一応結果オーライか。
HOUがイーミ・ガルシアを獲得
- アストロズ IN
- イーミ・ガルシア(RP・右)
- マーリンズ IN
- オースティン・プルイット(RP・右)
- ブライアン・デラクルス(外野)
アストロズがまた他球団の守護神を獲得した。ガルシアは時折不安定な投球を見せることもあるが、勝ちパターンとして期待できる投手。前日に獲得したグレーブマンとともにブルペン陣に厚みをもたらしてくれるだろう。
MILがエドゥアルド・エスコバーを獲得
- ブルワーズ IN
- エドゥアルド・エスコバー(内野)
- ダイヤモンドバックス IN
- クーパー・ハメル(外野)
- アルベルト・シプリアン(二塁)
ブルワーズの内野陣はアルシア(4月に放出)やヒウラの伸び悩みなどにより弱点となっていたポジション。その弱点に対しオフにウォン、シーズン中にアダメスやテレスと積極的な補強を見せ、今回は総仕上げとしてエスコバーを獲得。シーズン開幕時と比べると見違えるほどの内野陣が完成した。
7/29(期限日前日)に成立したトレード情報
すでに多くの大物選手の取引が成立し始めています。
NYYがジョーイ・ギャロを獲得
- ヤンキース IN
- ジョーイ・ギャロ(外野)
- ジョエリー・ロドリゲス(RP・左)
- 金銭
- レンジャーズ IN
- グレン・オット(SP・右)
- エゼキエル・デュラン(二塁)
- ジョシュ・スミス(遊撃)
- トレバー・ハウバー(二塁)
ヤンキースが待望していた左の大砲としてギャロを獲得。(ヤンキー・スタジアムは左打者に有利な球場であるにも関わらず、ここ数年のヤンキースには左のスラッガーが不在となっていた。)ヒックスが抜けたセンターも守れる選手なので、攻守ともに大幅な強化となるだろう。また、ドラゴンズファンとして嬉しいのがJ・ロッドの加入。少し見ない間に成績が悪化しているが、実力があることは全竜党が知っている。持ち味の奪三振力を活かしてチームのPS進出に繋がる投球を、そしてPSで投げている姿を見たい!
ギャロ、ロドリゲスともに残り年俸の大部分をレンジャーズが負担し、また来季まで保有可能なのも魅力的。ヤンキースとしては今季だけでなく来季にも繋がる補強となった。(ただし、ロドリゲスの来季の契約は球団オプションとなっているので、今季中に結果を残さないとFAとなる可能性も。)
NYYがアンソニー・リゾを獲得
- ヤンキース IN
- アンソニー・リゾ(一塁)
- 金銭
- カブス IN
- アレックス・ビスカイーノ(SP・右)
- ケビン・アルカンタラ(外野)
ギャロに続きもう一丁左の大砲を獲得。まさかあのリゾがピンストライプのユニフォームを着ることになるとは全く予想していなかった。本音を言えば二遊間の選手が欲しかったと思うが、年俸の大部分をカブスが負担してくれるし、左の大砲が一気に2枚加わったことで打線の破壊力も向上したので、結果的には面白い補強になったと思う。
BOSがカイル・シュワーバーを獲得
- レッドソックス IN
- カイル・シュワーバー(外野)
- ナショナルズ IN
- アルド・ラミレス(P・右)
リゾなど左のスラッガーを狙っていたレッドソックスが白羽の矢を立てたのはシュワーバー。安定感にはやや欠ける打者だが、7月に16HRを放ったことからも分かるようにここぞの爆発力はMLBでもトップクラス。優勝を狙うチームに新たな火力が加わった。
一方のナショナルズは完全に解体モード。(予想記事では売り手に回らないと予想していましたが、見事に外しちゃいました(笑)。)ソト以外は放出可能とも言われているので、どこまで売るのか要注目!
TORがブラッド・ハンドを獲得
- ブルージェイズ IN
- ブラッド・ハンド(RP・左)
- ナショナルズ IN
- ライリー・アダムス(捕手)
ブルージェイズがまたブルペン陣を強化。しかも今回は守護神候補となり得るハンドを獲得。イエーツやその代役であったメリウェザーが故障で離脱していたことで不在となっていた守護神のポジションにようやく目処がついた。
CWSがセザー・ヘルナンデスを獲得
- ホワイトソックス IN
- セザー・ヘルナンデス(二塁)
- インディアンス IN
- コナー・ピルキントン(P・左)
ホワイトソックスの二塁はマドリガルが故障で離脱してから中々固定できなポジションとなっていた。そこにリードオフマンとして評価の高いヘルナンデスが加わったのは大きいだろう。(今季は少し率を落としているのがやや気になるところだが。)
CWSがライアン・テペラを獲得
- ホワイトソックス IN
- ライアン・テペラ(RP・右)
- カブス IN
- ベイリー・ホーン(P・左)
ホワイトソックスが更なる補強を敢行。ホワイトソックスのブルペン陣にはヘンドリックスという絶対的な守護神が控えているものの、彼に繫ぐまでのリリーフに少し不安を覚える陣容だったので、この補強で1つセットアッパーの強化に成功した。
SEAがディエゴ・カスティーヨを獲得
- マリナーズ IN
- ディエゴ・カスティーヨ(RP・右)
- レイズ IN
- J.T.シャギワ(RP・右)
- オースティン・シェントン(三塁)
2日前に守護神を放出したマリナーズがその穴埋めにカスティーヨを獲得。カスティーヨは高質なレイズ・ブルペン陣で抑えを任せられていた実力者。守護神候補としては申し分のないリリーバーであり、グレーブマンとは違い2024年まで保有できるのも大きな魅力となっている。一方、年俸調停権を取得するカスティーヨは来季の年俸が大幅アップする可能性が高いため、資金力が乏しいレイズとしては早めに放出したかったのだろう。
また、マリナーズからレイズに移籍するシャギワは昨季楽天でプレイしていた投手。楽天ではあまり良い成績を残せなかったが、今季はマイナー契約からメジャーの舞台に這い上がっており、31試合で防御率 3.00、9ホールドと好成績を残している。
LADがダニー・ダフィーを獲得
- ドジャース IN
- ダニー・ダフィー(SP・左)
- 金銭
- ロイヤルズ IN
- 後日発表選手
バウアーが女性への暴力問題でいつ復帰できるか不透明な状況となっており、メイやゴンソリンといった若手たちも故障で離脱するなど先発ローテの雲行きが怪しくなっていた。そのような状況なのでドジャースは積極的に先発投手の補強へ動いていると噂されており、まずは?ダフィーを獲得した。ただ、ダフィー以上の大物も狙っていると言われており、この時点ではダフィーの獲得が保険か本命、どちらであるかまだ分からない状況。
一方のロイヤルズはシーズン中の主力のトレード放出をあまり好んでおらず、しかもフランチャイズプレイヤーのダフィーを放出したのは少々意外だった。
その後(トレード期限日)のトレード情報については以下の記事にまとめてあります。こちらもぜひご覧下さい!