今回は、プロ野球2021年シーズン中の移籍情報をまとめました!
プロ野球2021シーズン中の移籍情報 一覧
まずは2021シーズン中の移籍情報を一覧にまとめました。
※日付については球団発表段階のものを採用しているため、NPB公式の公示とは若干のズレが生じています。
日付 | 球団 | 選手 | 移籍情報 |
---|---|---|---|
3・4月 | |||
30日 | 中日 | 近藤廉 | 支配下昇格 |
17日 | 日本ハム (←阪神) |
谷川昌希 | 金銭 トレード |
18日 | 阪神 | 小野寺暖 | 支配下昇格 |
18日 | 西武 | 東野葵 | 自主退団 |
23日 | DeNA | シャッケルフォード | 支配下昇格 |
5月 | |||
6日 | 楽天 | コンリー | 自主退団 |
13日 | 西武 | 水上由伸 | 支配下昇格 |
20日 | オリックス | ディクソン | 自主退団 |
23日 | ロッテ | 清田育宏 | 契約解除 |
28日 | SB | 大関友久 | 支配下昇格 |
31日 | ロッテ | 髙濱卓也 | 支配下復帰 |
6月 | |||
1日 | 中日 | 山下斐紹 | 支配下昇格 |
7日 | 巨人 | 戸田懐生 | 支配下昇格 |
8日 | SB | A.ロドリゲス | 契約破棄? |
10日 | 巨人 | 山口俊 | 新加入 |
14日 | ロッテ | 国吉佑樹 | トレード |
DeNA | 有吉優樹 | ||
15日 | DeNA | 田中健二朗 | 支配下復帰 |
15日 | 中日 | 加藤翔平 | トレード |
ロッテ | 加藤匠馬 | ||
16日 | ロッテ | E.ロメロ | 新加入 |
17日 | 巨人 | スモーク | 自主退団 |
17日 | 巨人 | 平間隼人 | 支配下昇格 |
23日 | オリックス | スパークマン | 新加入 |
28日 | 巨人 | 直江大輔 | 支配下復帰 |
7月 | |||
2日 | 阪神 | 二保旭 | トレード |
SB | 中谷将大 | ||
4日 | 楽天 (←巨人) |
炭谷銀仁朗 | 金銭 トレード |
7日 | 西武 | 松坂大輔 | 引退 |
21日 | SB | D.アルバレス | 新加入 |
26日 | オリックス | R.ラベロ | 新加入 |
26日 | 西武 | メヒア | 自主退団 |
8月 | |||
3日 | オリックス | ロメロ | 自主退団 |
6日 | 巨人 | S.ハイネマン | 新加入 |
8日 | SB | レイ | 自主退団 |
12日 | 西武 | 公文克彦 | トレード |
平沼翔太 | |||
日本ハム | 木村文紀 | ||
佐藤龍世 | |||
17日 | 巨人 | ダニエル | 育成契約 |
20日 | 巨人 (←日本ハム) |
中田翔 | 無償 トレード |
21日 | オリックス | C.バルガス | 新加入 |
23日 | 巨人 | テームズ | 自由契約 |
27日 | 中日 | 石岡諒太 | 支配下復帰 |
30日 | 巨人 | 鍬原拓也 | 支配下復帰 |
30日 | 巨人 | 喜多隆介 | 支配下昇格 |
30日 | DeNA | 宮國椋丞 | 支配下昇格 |
30日 | SB | 渡邉陸 | 支配下昇格 |
30日 | ロッテ | 植田将太 | 支配下昇格 |
30日 | オリックス | 岡﨑大輔 | 支配下復帰 |
31日 | ヤクルト | ケリン | 新加入 |
31日 | ロッテ | 小窪哲也 | 新加入 |
31日 | 日本ハム | 宮田輝星 | 支配下昇格 |
9月 | |||
29日 | ヤクルト | バンデンハーク | 自由契約 |
2021シーズン中に成立したトレードは7件、新外国人選手は8人(うち育成が1人)、支配下昇格した育成選手は19人(うち再昇格が6人)となっています。
3・4月の移籍情報
育成からの昇格が3件ありましたが、それ以外の移籍はほとんどありませんでした。
3/30 中日が近藤廉を支配下昇格
2020年育成ドラフト1位で指名されたサウスポー。打者の手元で動く速球、ムービングボールが大きな武器。春季キャンプの実戦から10試合連続無失点を記録するなど好投が続いていたため、ドラゴンズでは異例なタイミングでの支配下昇格となった。
リリーフ左腕が手薄なチーム事情で岡田の状態も中々上がってこないので、1軍でも多くのチャンスが貰えそう。
4/17 日本ハムが谷川昌希をトレードで獲得
シュートが武器のリリーバー右腕。1軍でも投げられるだけの力は有しているが、層の厚いタイガースだったので中々チャンスが貰えなかった。
リリーフのやり繰りに苦しんでいたファイターズの救世主として期待されている。また、タイガースとしても支配下枠を空けたいという思惑があったので、金銭トレードという形での取引となった。
4/18 阪神が小野寺暖を支配下昇格
2019年育成ドラフト1位で指名されたスラッガー。春季キャンプから良い打撃を示しており、ウエスタンリーグが開幕してからもリーグトップクラスの成績を残していたが、支配下枠の関係から昇格は保留状態に。ただ、前日に谷川をトレード放出したことで枠に1つ余裕が生まれたので、そこに収まる形で昇格。
打線が好調なタイガースなのでチャンスは限られてしまうが、まずは代打から結果を残していきたいところ。
4/18 西武の育成選手・東野葵が引退
2018年育成ドラフト1位で指名されたサウスポー。昨年の春季キャンプで痛めた左肘の状態が悪化したため、引退を決断。ライオンズ側も慰留を試みたが、本人の意思が強かったため退団を受諾した。
4/23 DeNAがシャッケルフォードを支配下昇格
オフに育成契約で新加入していた長身リリーバー右腕。2019,20年と実戦から遠ざかっていたこともあり育成からのスタートとなっていたが、元々投げられる状態であれば昇格させるつもりだったので既定路線の動き。
また、本来であれば26歳以上の新外国人選手は3月末日までしか支配下登録できないルールとなっていたが、新型コロナの影響で多くの外国人選手の来日が遅れる状況となっていたので登録できる期限が延長されていた。
5月の移籍情報
新型コロナの影響が目立つ1ヶ月となりました。
5/6 楽天・コンリーが退団
長身サウスポーとしてブルペン陣に厚みをもたらす働きを期待されていたが、コロナの影響で未だチームと合流できず。本人1人であれば可能な状況だが、コンリー側は家族全員での来日を望んでいたため困難な状況となっていた。(アスリートは特例で入国を認められているが、新規ビザの発給は現在停止されている。)今季中の来日さえ目処が立たない状況でもあったため、協議の末契約解除に至った。
その後、13日にNPBから正式に自由契約が公示され、米国時間16日にはレイズとマイナー契約を結んでいる。
5/13 西武が水上由伸を支配下昇格
2020年育成ドラフト5位で指名された右腕。2軍の成績だけを見るとなぜ昇格させたのか少し疑問に思うが、渡辺GMからはストライクゾーンで勝負できるところ、特に打者のインコースを投げ切れる点を高く評価されている。
5/20 オリックス・ディクソンが退団
近年のバファローズを支え続けてきた優良助っ人ではあるが、前述のコンリーの件と同様に家族同伴を希望していたため来日できない状況が続いていた。功労者であるディクソンがこのような形で退団することになり、とても悲しい別れ方となってしまった。(27日NPBから正式に自由契約が公示。)
ただ、東京五輪予選のアメリカ代表にメンバー入りしたとの一報があったので、再びディクソンの勇姿を日本で見られる可能性があるかもしれない。
5/23 ロッテが清田育宏と契約解除
昨季のCSで4番に座るなど井口監督からの信頼も厚い選手ではあったが、複数年契約の最中では異例の契約解除。詳細な理由については皆さんもよくご存じだろうし、とても馬鹿らしい理由なのでここでは割愛。(28日、NPBから正式に自由契約が公示。)
5/24 キューバ勢がチームを一時離脱
ホークスのモイネロ、デスパイネ、A.ロドリゲス(育成)、ドラゴンズのR.マルティネス、Y.ロドリゲスの計5選手がキューバ代表に選出。彼らは東京五輪予選に参加するため、一時的に各チームから離脱となった。なお、彼らの復帰時期についてはかなり流動的な状況(アメリカ大陸予選で五輪出場が決められなければ、そのまま世界最終予選に参加)となっており、疲労や隔離期間も考慮すれば前半戦終了までに復帰できない可能性もあり得る。
※追記(6/10)
予選早々にキューバの敗退が決まったため、6/8にA.ロドリゲス以外の4選手が再来日。
(A.ロドリゲスについての詳細は以下にある「6/8 A.ロドリゲスがソフトバンクと契約破棄?」を見て下さい。)
5/28 ソフトバンクが大関友久を支配下昇格
2019年育成ドラフト2位で指名されたリリーフ左腕。今季はキャンプ途中から1軍に合流するもオープン戦で結果を残せなかったが、ウエスタンリーグでは安定した投球を披露していた。
森やモイネロが離脱していることから流石のホークスブルペン陣も少し苦しいやり繰りとなっていたので、左のワンポイントなどリリーフ陣を助ける活躍が期待されている。
5/31 ロッテが髙濱卓也を支配下昇格
2019年オフに腰の手術(ヘルニア)により育成落ちしていた内野手。腰の状態はすでに回復しており、昨季、今季と2軍で好打撃を見せていた。
内野陣に厚みをもたらすことや清田の退団により枠が1つ空いたことが理由で支配下昇格に至ったと思われる。
また、弟・祐仁(日本ハム)も同時期に育成落ちとなっていたが、兄より先に支配下へ復帰しており、すでに1軍でも結果を残している。弟に負けじと兄にも意地を見せてもらいたい。
6月の移籍情報
例年であればそろそろ新外国人選手の獲得が出てきそうですが、どうなるでしょうか。
6/1 中日が山下斐紹を支配下昇格
オフに育成契約で新加入していた捕手。ウエスタンリーグで5本塁打を放つなど長打力を発揮していたので、低調な打線の起爆剤として支配下昇格を決断。
第3捕手や一発の可能性を秘めた代打としての活躍が期待されている。
6/7 巨人が戸田懐生を支配下昇格
2020年育成ドラフト7位で指名された右腕。170センチと小柄ながら、ダイナミックなフォームから放たれる力強い速球が武器。
チームのブルペン事情が苦しいので、1軍ではまずリリーフが濃厚。ただ、2軍では先発としても結果を残しているので、アピール次第では先発のチャンスもあり得るだろう。
6/8 A.ロドリゲスがソフトバンクと契約破棄?
ポスト・モイネロと期待されていたキューバのプロスペクト右腕。オフに育成契約を結んでいた。東京五輪予選参加のため渡米していたが、宿泊先から失踪。このまま亡命する可能性が高い状況となっている。
一部報道ではキューバ野球連盟が亡命や契約解除を認めたとあるが、これはどうやら誤報らしい。ただ、キューバ側もロドリゲスとは音信不通で日本行きの飛行機に搭乗していないのは事実なので、困難な状況には変わりない。
ホークスとしては今のところ契約解除の意向はないとしているが、昨年1月に亡命したコラスの時と同様泣き寝入りするしかない状況であり、最終的には自由契約となる可能性が高いだろう。
また、コラスのケースでは「制限選手」との措置を行ったが、育成選手には同様の制度がない。
6/10 巨人が山口俊と再契約
2019年オフに巨人初のポスティングシステムを利用してブルージェイズに移籍したが、結果を残せず今季開幕を待たずにDFA。その後SFジャイアンツとマイナー契約を結んでいたが、こちらでも結果を残せず日本への帰国を決断した。
ジャイアンツ投手陣は先発、リリーフともに苦しい状態となっており、山口の復帰は本当に心強いだろう。山口は先中どちらでも経験があるが、まずは先発での起用が濃厚。契約期間は2年であり、今季年俸は3000万円+出来高となっている。(来季年俸は変動制)
6/14 ロッテが国吉佑樹、DeNAが有吉優樹をトレードで獲得
国吉佑樹
最速160キロ超えの速球が武器の長身リリーフ右腕。制球が課題のため勝ちパターンでの起用は少し不安だが、ロングなど色々な役割をこなせる投手なので、ブルペンにいれば心強い投手。
マリーンズは澤村の退団やハーマンの不調などによりブルペン陣が昨季より弱体化しているため、リリーフが補強ポイントとなっていた。
有吉優樹
制球力が自慢の先発右腕。
今季のベイスターズは苦しい先発陣となっており、開幕からローテを守っているのは濱口1人だけといった状況。5月下旬にようやく今永が1軍に戻ってきたものの、今度は平良がTJ手術と中々ローテの頭数が揃わず、先発投手が大きな補強ポイントとなっていた。
6/15 DeNAが田中健二朗を支配下昇格
TJ手術を受けた影響で2019年オフに育成契約となっていたリリーフ左腕。リバビリに少し時間がかかったため昨季は登板機会0に終わったが、今季は春から実戦に復帰しており2軍で順調に登板を重ねていた。
先発陣の不調により負担が掛かっていたブルペン陣だが、頼もしい男が帰ってきた。
ちなみに、前日に国吉をトレード放出したことで、TBS時代を経験している選手は田中のみとなっている。
6/15 中日が加藤翔平、ロッテが加藤匠馬をトレードで獲得
加藤翔平
身体能力の高さが売りの外野手。今季は2軍でOPS10割を超えているものの、マリーンズの外野陣は飽和状態となっており、継続的な出場機会を貰えない状況となっていた。
一方、ドラゴンズは平田やガーバーが論外な状態となっており、兎にも角にも打てる外野手が欲しい状況だった。
加藤匠馬
球界トップレベルの強肩が武器の捕手。ただ、肩以外には課題も多く、特に打撃は……。一時は正捕手候補として期待されていたものの、木下拓哉が正捕手に収まり石橋など有望株も控えていることから、今季は開幕から2軍生活が続いていた。
一方、マリーンズは田村以外の捕手が団子状態となっており、捕手陣のテコ入れが必要な状況だった。
このトレードでロッテは異例の2日連続のトレードとなった。
6/16 ロッテがエンニー・ロメロと契約
平均球速150キロ超えの速球が自慢のサウスポー。中日時代は2019年に先発投手として活躍したものの、20年は故障で登板機会0。ただ、オフのドミニカWLから実戦復帰しており、メジャー春季トレーニングやメキシカンリーグ、そして東京五輪予選と順調に登板を重ねているので、故障についてはもう問題なさそう。
メンタル面や制球、変化球など多くの課題を抱える投手だが、首脳陣や捕手がしっかり手綱を握ることが出来れば、大化けするかもしれない潜在能力を秘めている。
この補強でロッテは3日連続の補強とかなり積極的な動きを見せている。
6/17 巨人・スモークが退団
オフに補強した外国人スラッガー。オリックスのディクソンらと同じく家族の来日が困難な状況のため、アメリカに帰国し家族と過ごすことを決断。スモークの場合はとりあえず1人で来日していたのだが、家族不在のストレスは想像以上に大きかったらしい。(24日NPBから正式に自由契約が公示。)
同じくオフに補強したテームズも故障で今季の活躍が絶望視されており、チーム戦略の大幅な見直しが必要な状況となっている。
6/17 巨人が平間隼人を支配下昇格
2019年育成ドラフト1位で指名された内野手。開幕から2軍でキレキレなアピールを続けていた。今季は持ち味の走守に加え打撃面でも著しい成長を見せており、1軍レベルでも色々と使い勝手の良い選手となっていきそう。
6/23 オリックスがグレン・スパークマンと契約
スライダーが武器の右腕。先発とリリーフ、どちらの経験もあるが、まずは先発として起用する方針。来日時期はまだ未定であり、球団は後半からの活躍に期待している。(7/1に来日。)
ディクソンが退団したことにより外国人投手がヒギンス1人となっていたので、その穴を埋めるための補強を敢行した形に。
6/28 巨人が直江大輔を支配下昇格
腰のヘルニア手術により、2020年オフに育成契約となっていた右腕。オフのリハビリを経て3月にはもう実戦復帰しており、6月24日の2軍戦では完封も披露していた。
昨季は僅か3試合の先発登板だったが1軍でも実力を証明できており球団からの期待も大きいので、この復帰は既定路線だっただろう。
7月の移籍情報
例年であれば新戦力獲得期限は7月31日までですが、今年は東京五輪の開催があるので期限は8月31日まで延長となっています!
7/2 阪神が二保旭、SBが中谷将大をトレードで獲得
二保旭
先発とリリーフ、どちらでも実績のある右腕。今季の1軍登板は2試合に止まっており2軍で先発として結果を残していたものの、千賀の復帰などを考えると今後のチャンスも中々貰えなさそうな状況となっていた。
一方のタイガースはブルペン陣の状態が良くないので、二保には即戦力リリーバーとして期待。また、谷間などで先発起用できる器用さも評価している。
中谷将大
2017年に20HRを放ったこともあるスラッガー。ただし、その年以外はレギュラーを奪えておらず、今季は佐藤輝明の加入などもあり1軍出場は0。
一方のホークスは長打力のある右打者が不足しており、その解決策の1つとして中谷を獲得。また、外野の全ポジションや一塁など幅広い起用が可能な点も評価している。
7/4 楽天が炭谷銀仁朗をトレードで獲得
2018年オフに正捕手を期待されFAでジャイアンツに加入したが、ここ数季は大城に正捕手の座を譲り第2捕手に甘んじていた。今回の移籍は原監督や球団との話し合いの末、出場機会を求め本人が決断した形となった。
一方のイーグルスは実績のある捕手が不在で、若手捕手を何とかやり繰りしていた。炭谷は実績十分な捕手であるため、その経験にはかなり期待しているだろう。
7/7 西武・松坂大輔が引退を発表
昨季14年ぶりに古巣・ライオンズへ復帰していたレジェンド右腕だったが、復帰後まだ一度も1軍登板できていなかった。昨年の7月に頸椎の手術を受け懸命なリハビリを続けてきたものの、指先の感覚が戻ってこなかった。最後にもう一度西武ドーム(メットライフドーム)のマウンドに立つ平成の怪物を見たいと多くのファンが待っていたのだが、とても悔しい結末に……。
今まで本当にお疲れさまでした。竜ファンなのでドラゴンズに来てくれた時は嬉しかったです。
とりあえず、今はゆっくり休んで下さい。
7/21 ソフトバンクがダリエル・アルバレスと契約
MLBでの出場経験もあり、今季はBC茨城でプレーしていた外野手。茨城での成績は24試合で打率.295、6本塁打となっている。ホークスはグラシアル&デスパイネのキューバ人コンビを故障で欠いており打線の不振が続いているため、アルバレスには打線の起爆剤として期待が集まっている。
ちなみに、アルバレスは茨城で二刀流に挑戦しており実際に投手としてマウンドにも上がっているが、流石にホークスでは野手一本となるだろう。
7/26 オリックスがランヘル・ラベロと契約
右の中距離打者。今季はマイナーで打率4割の好成績を残している。元々三振が少なくアベレージヒッターとして評価の高い選手だったが、今季は短期間ながら本塁打も量産しており、日本では長距離砲としての活躍も期待できるかもしれない。ポジションは一応外野も出来るが、基本的には一塁で起用するのが無難な印象。
バファローズはすでに3人の外国人野手がおり、また若手の成長により課題だった攻撃陣が機能し始めている中でこの補強。球団の本気を感じる動きとなっている。
7/26 西武・メヒアが退団
来日8年目の外国人スラッガーがまさかの退団。今季中に退団した他の外国人選手と同じく、コロナ禍で家族が来日できていないことが大きな理由。ここ数シーズンは不調に苦しんでいたが、ファンからは愛されていた助っ人。コロナを恨みたくなる悲しい別れが再び訪れてしまった。
8月の移籍情報
今季は東京五輪の影響もあり新規選手獲得の期限が8月末までとなっています。
8/3 オリックス・ロメロが退団
今季から再びバファローズに復帰していた助っ人。シーズン中での退団ということでもう多くの方が察していると思うが、理由はやはり家族が来日できていないから。この問題は各球団やNPBだけではどうしようもなく外務省など行政の力が必要なのだが、今日まで全く進展なし。多くの外国人選手が家族不在のストレスを抱えながらプレイしている。
今季のロメロは中々状態が上がってこず、また先日新外国人打者としてラベロを獲得していることから、バファローズの戦力的にはそれほど痛くないと思う。ただ、ディクソンに続き悲しい別れとなってしまったことに、寂しさを感じているファンの方も多いだろう。
8/6 巨人がスコット・ハイネマンと契約
ジャイアンツにとって希少な右打の外野手で、一応一塁を守れるのも魅力的。外野守備についてはある程度計算できると評価できそうだが、打撃については不安材料も。MLBでは大きな結果を残せておらず、AAAでは19年にOPS.966を記録しているものの打高寄りであるPCLでの数字なので鵜呑みは禁物。少なくとも長距離砲ではなく中距離打者という印象を今の段階では受ける。ジャイアンツは20年オフに獲得したテームズ&スモークがともに離脱しているため、彼らの代役として期待が集まると思うが、ハイネマンはタイプが違う選手ということは理解しておかなければならない。
8/8 ソフトバンク・レイが退団
助っ人先発右腕が後半戦を待たずに退団。五輪ブレイクを利用して一時帰国していたが、7月下旬に夫人が早産。今後の体調不安などから家族との時間を重視し、退団を決意した。レイの今季は先発6試合と少ないながらも、防御率 2.03を記録。後半戦の巻き返すを狙うチームはローテの一角として期待していただけに、痛い退団劇となった。
8/12 西武と日本ハムが2対2のトレード
シーズン中では珍しい同一リーグでのトレードが成立。
ライオンズ IN
余剰戦力となっていた野手を放出してブルペン陣の強化を図った。
公文克彦
通算213登板のリリーフ左腕。2016年オフにファイターズへ加入してからはブルペン陣の一角として好投を続けてきたが、昨季&今季は不調な成績に。ライオンズとしてはリリーフ左腕が不足していたので、これまでの実績を買っての獲得だろう。
平沼翔太
遊撃を中心に二塁、三塁と幅広い守備が売りの内野手。今季は1軍でのチャンスも貰えていたが、打撃面で課題が残った。ライオンズとしては1軍レベルで守れるショートのバックアップが山田しかいない状況だったので、ショートの層を厚くするための獲得だろう。
ファイターズ IN
ともに長打力が売りの打者なので、この補強が打線の強化に繋がって欲しいところ。
木村文紀
通算39HRの外野手。今季は故障で離脱中に複数の若手が台頭しポジションを失ってしまった。2軍では本塁打を量産していたものの、中々1軍での出場機会を貰えない状況が続いていた。
佐藤龍世
入団時には「ポスト中村」と言われるほど期待されていた三塁手。がしかし、昨年の8月に道路交通法違反で無期限の対外試合出場禁止の処分(年内で解除)を受けるなど期待を大きく裏切ってしまった。また、今季は同じ三塁手のルーキーが複数加入してきたこともあり、序列がさらに落ちていた。故郷が北海道ということで、地元で心機一転と行きたい。
8/17 巨人がダニエル・ミサキと育成契約
2013年WBCでは16歳でブラジル代表に選出されたこともあるブラジル人右腕。過去にはマリナーズ傘下のルーキーリーグなどでプレイ経験があり、昨年4月からはBC栃木でプレイしていた。ジャイアンツは昨オフから外国人選手の育成強化にも乗り出しており、未来を見据えた新たな動きを見せている。
8/20 巨人が中田翔をトレードで獲得
チームメイトに暴力行為を行ったとして出場停止処分を科されていたスラッガーにジャイアンツが救いの手を差し伸べた。ファイターズ・栗山監督からジャイアンツ・原監督へ直接相談があり、今回の獲得に至った模様。なお、今回は無償トレードでの移籍となっており、ファイターズが科していた処分も同日をもって解除された。
8/21 オリックスがセサル・バルガスと契約
バファローズが再び外国人投手を獲得。バルガスはMLBでの登板歴もある選手で、今季はBC茨城で44投球回、防御率 1.64の好成績を残している。先発とリリーフ、どちらでも起用できる投手だが、チーム事情的にまずはリリーフでの起用が予想される。
8/23 巨人がテームズを自由契約
4/27の1軍デビュー戦で右アキレス腱断裂の重傷を負い帰国中となっていた外国人スラッガーを自由契約。シーズン終盤に復帰の可能性を残していたので登録を続けてきたが、予定外の中田翔の加入で支配下枠が残り1つに。緊急補強や育成昇格などのために少しでも枠の空きを確保しておきたいので、今回の処置に至ったのだろう。
8/27 中日が石岡諒太を支配下昇格
ヘルニアの手術を受けた影響で2019年オフに育成契約となっていた大型内野手。勝負の年となった今季は2軍の規定打席に到達していないものの、OPS8割以上を記録するなど打撃面での成長をアピール。そして、見事2年ぶりの支配下復帰を勝ち取った。
8/30 5球団6選手が支配下昇格ラッシュ
コロナ禍の影響もあってか異例の支配下昇格ラッシュ!
巨人・鍬原拓也
2017年のドラフト1位右腕だが、右肘の骨折により今季から育成契約となっていた。5月に実戦復帰し2軍では14試合に登板。先発と中継ぎ、どちらでも起用できるのが評価され支配下復帰となった。
巨人・喜多隆介
2020年育成ドラフト2位で指名された捕手。守備型の捕手として評価されており、2軍では46試合に出場しエキシビションマッチでは1軍にも帯同した。7月に炭谷を放出したことで支配下の捕手が5人だけとなっており、その穴を埋めるための昇格となった。
DeNA・宮國椋丞
2020年オフに巨人から戦力外となり、同オフにDeNAと育成契約を結んでいた右腕。今季は2軍で19試合に登板しながらもアピールは不発に終わっていたが、20登板目となった8/28の最終テストで古巣相手に6回無失点と好投。この好投が評価され期限ギリギリでの昇格に至った。
ソフトバンク・渡邉陸
2018年育成ドラフト1位で指名された捕手。守備はまだ発展途上だが、打撃の評価は高い選手。育成3年目のため今オフに一度自由契約となるので、それを避けるためにも今回の昇格に至った。
ロッテ・植田将太
2019年育成ドラフト2位で指名された捕手。慶応大時代には同級生に郡司(中日)がいたりTJ手術を受けたりと不遇の時代が長かったが、育成2年目の今季は大チャンスが到来。相次ぐ捕手の離脱で2軍戦を1人で切り盛りする時期もあり、実戦経験を養うことが出来た。そして、そこでの頑張りが評価され今回の昇格に至った。
オリックス・岡﨑大輔
2016年ドラフト3位の内野手だが、2020シーズンからは育成選手となっていた。内野ならどこでも守れるユーティリティ性が売りであり、内野のバックアップを強化するため今回の昇格に至った。
8/31 ヤクルトがケリン・ホセと契約
MLB経験はないが過去にマイナーでのプレイ経験はあるドミニカン左腕。即戦力というよりかは今後の成長に期待といった投手。他球団を見習い今後は外国人選手の育成にも力を入れていくのがスワローズの新しい方針らしい。
8/31 ロッテが小窪哲也と契約
2020年オフに13年所属していたカープから自由契約となっていた内野手で、今季は独立リーグ・火の国サラマンダーズで現役を続けていた。マリーンズとしては右の代打屋が不在となっていたので、経験豊富な小窪に白羽の矢を立てた。
8/31 日本ハムが宮田輝星を支配下昇格
2019年育成ドラフト1位で指名された外野手。俊足が売りの選手で、今季は2軍でチーム2位となる8盗塁を記録。また、今年に入ってからは打撃面での成長も見られるので、今回の昇格に至った。
9月の移籍情報
移籍期限は先月末までだったので、ほとんど動きはないでしょう。
9/22 ヤクルト・バンデンハークが退団へ
昨オフにホークスを退団しスワローズに移籍した先発右腕をウエーバー公示。今季は2登板、防御率15.43と期待に応えられておらず、シーズン終了を待たずに退団する可能性が濃厚となった。
そして、29日にNPBから正式に自由契約が公示された。