阪神タイガース2025の開幕スタメン&先発ローテーションを予想しました!
加えて、ベンチ野手&ブルペン陣のメンバー予想や簡単な戦力分析も追記。また、編成はスタメン野手 8人・ベンチ野手 9人・先発投手 6人・ブルペン陣 8人で組みましたが、実際には多少増減する可能性があります。
- 選手末尾の「*」は左打or左投、「#」は両打を表現
- 成績は24年のものを記載
野手陣の開幕メンバー予想
スタメン
順 | 守 | 選手 | 打席 | 打率 | HR | OPS | BB/K |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | CF | 近本光司* | 639 | .285 | 6 | .728 | 0.73 |
2 | 2B | 中野拓夢* | 634 | .232 | 1 | .579 | 0.47 |
3 | 3B | 佐藤輝明* | 496 | .268 | 16 | .766 | 0.27 |
4 | RF | 森下翔太 | 526 | .275 | 16 | .804 | 0.68 |
5 | 1B | 大山悠輔 | 545 | .259 | 14 | .721 | 0.59 |
6 | LF | 前川右京* | 362 | .269 | 4 | .697 | 0.54 |
7 | C | 梅野隆太郎 | 318 | .209 | 0 | .532 | 0.36 |
8 | SS | 木浪聖也* | 409 | .214 | 1 | .550 | 0.50 |
打線については、主力打者の復調や若手&新戦力の底上げに絞って触れていきます。
まず、主力陣では中野・佐藤・大山が状態を戻せるのかに着目。中野は長打力UPの試みと打低環境のミスマッチ、佐藤は辛抱してもらえなかった起用法、大山は序盤の故障による出遅れ、といった辺りが各々の不調の要因と推測します。何れも深刻な問題には感じないため、リカバリーの可能性は十分に考えられるでしょう。
一方、若手では前川の更なる成長に期待。守備ではプラスを作れないタイプなので、その分長打力UPを果たしたいところです。また、対抗馬として井上や新外国人のヘルナンデスの名も挙がり、特に井上に関しては昨季終盤にそそられる打棒を発揮していたので、個人的に注目しています。
以上のように、主力陣にも若手&新戦力にも、昨季からの復調、あるいは伸び代を見込めるでしょう。捕手や遊撃手の打力にあまり期待できない負の要素も有しますが、1~6番で効率よく得点を重ねられれば、優勝した23年と同様に、リーグ上位の打撃陣の形成も可能だと期待しています。
ベンチ野手
守 | 選手 | 打席 | 打率 | HR | OPS | BB/K |
---|---|---|---|---|---|---|
C | 坂本誠志郎 | 218 | .223 | 0 | .512 | 0.32 |
C | 榮枝裕貴 | 0 | – | 0 | – | – |
IF | 渡邉諒 | 137 | .260 | 2 | .671 | 0.32 |
IF/LF | ヘルナンデス | 364 | .313 | 22 | .945 | 0.35 |
IF | 糸原健斗* | 128 | .216 | 0 | .547 | 0.75 |
IF | 小幡竜平* | 135 | .241 | 1 | .623 | 0.44 |
OF/1B | 井上広大 | 55 | .212 | 3 | .678 | 0.15 |
OF | 島田海吏* | 94 | .275 | 0 | .663 | 0.63 |
OF/IF | 植田海# | 11 | .273 | 0 | .727 | 0.00 |
※ヘルナンデスはメキシコLでの成績。
捕手陣
厳しさを抱きながらも梅野・坂本体制を継続するしか方法がなく、後継者作りは急務。第3捕手に栄枝や中川といった若手を抜擢できるのかに注目したいです。
内野陣
コーナーは渡邉ら実績組や新外国人のヘルナンデスでカバーできる一方、やはり二遊間の薄さは気になるところ。小幡のレギュラー化とともに、近年指名してきた高校生ショートの誰かが跳ねてくれれば、逆に面白くなるのですが。
外野陣
森下や前川の成長でレギュラーが埋まった一方、スタメン予想の項でも触れた井上のような楽しみな打者も控える陣容に。ただ、近本 (センター)のバックアップの薄さには不安を覚えます。
投手陣の開幕メンバー予想
先発ローテーション
登板順での並びとなっています。
登板 | 選手 | IP | ERA | K% | BB% | K-BB% |
---|---|---|---|---|---|---|
開幕① | 才木浩人 | 167.2 | 1.83 | 20.4 | 5.7 | 14.8 |
開幕② | 大竹耕太郎* | 144.2 | 2.80 | 15.5 | 5.6 | 9.9 |
開幕③ | ビーズリー | 76.2 | 2.47 | 24.6 | 7.9 | 16.7 |
第2① | 村上頌樹 | 153.2 | 2.58 | 20.5 | 5.2 | 15.3 |
第2② | 西勇輝 | 124.2 | 2.24 | 13.9 | 4.5 | 9.4 |
第2③ | 伊藤将司* | 74.0 | 4.62 | 10.2 | 5.0 | 5.3 |
控 | デュプランティエ | 55.2 | 4.20 | 27.4 | 16.1 | 11.3 |
控 | 伊原陵人* | ドラフト1位 | ||||
控 | 及川雅貴* | 29.1 | 2.76 | 19.0 | 8.3 | 10.7 |
出遅 | 髙橋遥人* | 29.2 | 1.52 | 24.6 | 3.5 | 21.1 |
※デュプランティエはマイナーでの成績。
依然リーグ上位のクオリティを保っていますが、昨季に関しては他球団との優位性を失ってしまったのが、V逸にも繋がったと見ています。大きな要因としては伊藤の絶不調が挙がり、確実に計算できたイニングイーターが1枚欠けたのは痛手となりました。
流石に、ここまで伊藤が数字を落とすのは予想外でしたが、K%の低さ故に精彩を欠く可能性は元々有しており、その危険性は大竹や西勇輝にも当てはまるかもしれません。同じ過ちを繰り返さないとも限らないため、新戦力のデュプランティエや伊原の成功、及川や門別の成長などで、1軍の戦力となれる先発を増やしていきたいところです。
また、阪神は髙橋遥人という切り札を有しているので、彼さえ無事に機能してくれれば、どんな懸念も些末な問題へ変わっていくだけの話となります。まずは髙橋の稼働UPを期待しつつ、他の新要素も成就すればより安心というのが、当面の先発陣への見立てです。
ブルペン陣
役割 | 選手 | IP | ERA | K% | BB% | K-BB% |
---|---|---|---|---|---|---|
CL | 岩崎優* | 57.1 | 2.20 | 19.9 | 6.5 | 13.4 |
SU | ゲラ | 58.0 | 1.55 | 21.2 | 4.9 | 16.4 |
SU | 桐敷拓馬* | 65.1 | 1.79 | 22.8 | 6.8 | 16.0 |
MID | 石井大智 | 48.2 | 1.48 | 30.7 | 7.4 | 23.3 |
MID | ネルソン | 5.1 | 5.06 | 30.8 | 7.7 | 23.1 |
MID | 岡留英貴 | 38.0 | 2.84 | 14.7 | 6.7 | 8.0 |
MID | 島本浩也* | 25.2 | 2.81 | 8.8 | 8.8 | 0.0 |
LR | 富田蓮* | 35.2 | 0.76 | 15.5 | 3.5 | 12.0 |
控 | 岩貞祐太* | 1.2 | 5.40 | 22.2 | 22.2 | 0.0 |
控 | 畠世周 | 3.0 | 3.00 | 30.0 | 0.0 | 30.0 |
故障 | 漆原大晟 | 34.2 | 3.89 | 14.4 | 11.1 | 3.3 |
※ネルソンはMLBでの成績。
先発と同様、優位性を失ってしまったのが昨季のブルペン陣。岩崎・ゲラ・桐敷・石井の4投手からなる勝ちパターンはトップレベルのクオリティを有していますが、桐敷の70登板に代表されるように、この4投手に負担がかかり過ぎているのは懸念されるところです。
枚数強化の候補には新外国人のネルソンが真っ先に挙がる一方、昨季1軍で稼働した岡留や漆原は制圧力に欠け、不調に苦しんだ島本や岩貞の状態は読めずと、次に続く候補が中々挙げられない印象も受けます。
とは言え、現役ドラフトで加入した畠や2軍に控える石黒、佐藤蓮辺りはブレイク候補として注目に値する存在となっていますし、新戦力次第では先発から回す手段も残しています。投手整備に長けたチームであることに変わりはないので、枚数への懸念が杞憂に終わる展開も十分考えられるでしょう。