【ヤンキース】2023年オフの補強情報

ヤンキース2023オフの移籍情報補強ポイントをまとめました!

移籍情報

  • SPRPは左投
  • 球団略称末尾の「m」はマイナーを表現

新加入選手

NYY 新加入
選手 守備 前所属
マーカス・ストローマン SP CHC
コディ・モリス SP CLE (trade)
コディ・ポティート SP KCm
ルーク・ウィーバー SP 再契約
ニック・バーディ RP CHC
ルー・トリビーノ RP 再契約
マッキンリー・ムーア RP PHI (waiver)
ケイレブ・ファーガソン RP LAD (trade)
ビクター・ゴンザレス RP LAD (trade)
クレイトン・アンドリュース RP MIL (trade)
ホルビット・ビバス IF LAD (trade)
アレックス・ベルドゥーゴ OF BOS (trade)
フアン・ソト OF SD (trade)
トレント・グリシャム OF SD (trade)
ジョン・バーティ UT MIA (trade)
ジャーメイ・ジョーンズ UT MIL (waiver)
マイナー契約
タナー・タリー SP KBO
イェリー・デロスサントス RP PIT
ケルビン・カストロ RP HOUm (r5d)
デニス・サンタナ RP NYM
デュアン・アンダーウッドJr. RP PITm
アンソニー・ミセビッチ RP 再契約
ルイス・トレンズ C SEA
ケビン・スミス SS OAK
ジーター・ダウンズ IF WSH (waiver)
ジョシュ・ヴァンミター IF MILm
ジョーダン・グロシャンズ IF MIA (waiver)
オスカー・ゴンザレス OF CLE (waiver)
ルイス・ゴンザレス OF SFm
グレッグ・アレン OF MILm
ホセ・ロハス UT KBO

退団選手

NYY 退団
選手 守備 移籍情報
ルイス・セベリーノ SP FA
フランキー・モンタス SP FA
ドミンゴ・ヘルマン SP マイナー拒否
マイケル・キング SP SD (trade)
ジョニー・ブリトー SP SD (trade)
ランディ・バスケス SP SD (trade)
キーナン・ミドルトン RP FA
ザック・マカリスター RP FA
ジミー・コルデロ RP マイナー拒否
ライアン・ウェバー RP マイナー拒否
マット・ボウマン RP マイナー拒否
アルバート・アブレイユ RP ノンテンダー
グレッグ・ワイサート RP BOS (trade)
ワンディ・ペラルタ RP FA
マット・クルック RP BAL (trade)
カイル・ヒガシオカ C SD (trade)
ベン・ロートベット C TB (trade)
フランチー・コルデロ OF マイナー拒否
ジェイク・バウアーズ OF MIL (trade)
エステバン・フロリアル OF CLE (trade)
アイザイア・カイナー=ファレファ UT FA
マイナー
ミッチ・スペンス SP OAK (r5d)
マット・サウアー SP KC (r5d)
カーソン・コールマン RP TEX (r5d)
23季中の主な退団選手
  • デイビー・ガルシア (SP)
  • ジョシュ・ドナルドソン (3B)
  • ハリソン・ベイダー (CF)
  • アーロン・ヒックス (OF)
  • ウィリー・カルフーン (OF)

補足情報

40人枠入り

NYY 40人枠入り
選手 守備 公式有望株
ランキング
クレイトン・ビーター SP 14位
カルロス・ナルバエス C 22位
オーガスティン・ラミレス C

補強ポイント&ToDoリスト

先発ローテの強化

投球回ランキング2023
選手 IP 備考
コール 209 23年のサイヤング賞
シュミット 159 23年は台頭の年に
ヘルマン 108.2 トラブルもあり退団
キング 104.2 ソト獲得の対価
ブリトー 90.1 ソト獲得の対価
セベリーノ 89.1 FA→NYM
ロドン 64.1 加入1年目は大誤算
コーテズ 63.1 2度のIL60入り

サイヤング賞に輝くなど、コールは流石のエースぶりを披露するも、彼以外の主力は期待外れの連続。特に、大型契約で加入のロドンやここ数年2番手を担ってきたコーテズが、故障や不調でほとんど機能しなかったのは大誤算でした。

一方、リリーフから転向のシュミットキングが、先発で結果を残してくれたのは明るい材料に。また、若手でもMLBで通用する投手が出始めるなど、枚数に関してはローテの強みとなりそうな気配を感じていました。

ところが、ソト獲得のトレードでキングを始め先発投手4枚も放出したことで、枚数の強みは一瞬にして崩壊。さらには、ベルドゥーゴのトレードやルール5ドラフトでも複数の投手が退団しており、僅か数日で大量の若手投手を失う展開となりました。

その結果、現在のローテはロドンやコーテズを入れてもまだ1枠空いてしまう状況に。山本由伸の獲得レースに加わるなど、色々と動いている最中ですが、どの先発を補強できるかは不透明な情勢となっています。また、獲得した先発のレベル如何では、ソトのトレードの評価も大きく変わってくるため、ここの成否が非常に重要なポイントとなってくるでしょう。

※追記
モリスポティートウィーバーといったデプス要員を低コストで補強した一方、メインにはストローマンを選択。ストローマンはロドンらと同様にコンディションに不安の残る投手となっていますが、一応先発ローテの穴埋めは完了した形となりました。

外野陣の強化

補強前の外野陣
守備 主力 控え
LF ペレイラ カブレラ
CF フロリアル カブレラ
RF ジャッジ スタントン

23年の外野陣はジャッジベイダーの故障やヒックスの長引く不調、そして埋められないLFなど、苦労した部分の多いポジションに。4Aレベル(マイナーとメジャーの中間)の選手を多用するなど、何とか改善を試みましたが、好転しないまま、チームは勝利を諦める夏を迎えました。

一方、夏以降に若手を抜擢してからは、明るい兆しも感じる展開へ。特に、トッププロスペクトだったドミンゲスが予想以上の好スタートを切り、正に災い転じて福となすを実感する流れとなっていました。がしかし、今度はそのドミンゲスがトミージョン手術により、24年前半まで欠場となる最悪の事態に。二番底に突き落とされたような結末となってしまいました。

このような背景を受けると、出血覚悟でソト獲得に拘った意味が理解できるでしょう。そもそも、打線自体がジャッジとトーレスぐらいしかプラスを作れていないレベルだったので、ソトの加入は攻撃面において大きな意味を持ちます。また、ベルドゥーゴグリシャムも加わったため、23年とは段違いの外野陣が期待できそうです。

ただ、主力格だけで外野手が4枚も揃っていることから、若手らの人員整理を行う可能性が出てきたのは1つ気になるところに。また、ドミンゲスの復帰時期次第では更なる整理が必要となり、場合によってはスタントンの見切りを早期に決断するかもしれません。24年の陣容は盤石となりましたが、ソトの契約延長を含め、未来の陣容はまだ不明瞭な部分も多いため、今後は補強以外の動きにも注目が集まるでしょう。

余剰野手の人員整理

上記で外野手の人員整理について触れましたが、他ポジションでも整理が必要となりそうな箇所が。よって、ここでは捕手と内野陣の人員整理について見ていきます。

捕手陣

  1. ウェルズ
    9月にデビューの有望株。打撃で結果を出し、24年は正捕手の筆頭候補に。
  2. トレビーノ
    23年は打撃不振も、守備には定評のある捕手。
  3. ヒガシオカ
    長年第2捕手を務めるも、ソトのトレードで放出。
  4. ロートベット
    21年オフに加入も故障の連続。また、マイナーオプションも0に。
    →開幕直前に放出。

ウェルズの台頭でトレビーノ or ヒガシオカの放出が必要となっていたため、ソト獲得の対価の1人としてヒガシオカがパドレスへ移籍となりました。

ただ、ヒガシオカを放出しても、まだ40人枠には捕手が5人もいる状態となっています。中でも、ロートベットは序列的にマイナー行きとなりそうなものの、オプションが残っていないため、下でキープが出来ないだぶついた存在に。ウェルズ&トレビーノに問題が起きなければ、使い所のない選手となってしまうので、放出を検討している可能性が高いでしょうか。

内野陣

NYY 内野陣
守備 主力 控え
1B リゾ ルメイヒュー
2B トーレス ペラザ
3B ルメイヒュー ペラザ
SS ボルピー ペラザ

ボルピーがSSに収まり、内野4ポジションの主力格が埋まっている状態ですが、トーレスの来オフFAはやはり見逃がせないポイントに。23年の打線では欠かすことの出来ない存在だった一方、ソトらの加入でチーム内のウェイトが低くなってきた感じも受けるので、放出に動く可能性もあるでしょうか。

また、若手のペラザに対する評価次第では、色々と見方が異なってくるでしょう。ペラザがボルピーと同様に活躍する姿を示していたのならば、トーレスも動かしやすい存在となるのですが、MLBの壁を破れていないのが現状。そのため、トーレスの穴をペラザで埋められると判断するのは、現時点で難しい印象を受けます。

ソトらの獲得劇を見ても、ヤンキースが大勝負に出ているのは明らかですし、勝利の可能性を高めるためにもトーレスをキープする可能性が高いと見ています。一方のペラザもかなり期待されていた有望株であった事情を踏まえると、このタイミングでの見切りは中々勇気がいるでしょう。ただ、投手のFA補強が芳しくなかった暁には、彼らを対価に動かざるを得ない場面も出てくるかもしれません。

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